RDish料理図鑑

カスマルトゥ

かすまるとぅ/ Casu marzu/ Casu martzu/ カース・マルツゥ/ カース・マルツ/ カス・マルツ/ うじ虫チーズ/ 虫入りチーズ/ カース・モッデ/ フォルマッジョ・マルチョ
チーズイタリア(サルデーニャ)
カスマルトゥの料理写真
カスマルトゥの料理写真 2
カスマルトゥの料理写真 3

ひとことで

イタリア・サルデーニャ島の羊乳チーズ(ペコリーノ)にチーズバエの幼虫を意図的に入れ、その消化作用で極端に発酵を進めた伝統チーズ。名前はサルデーニャ語で「腐ったチーズ」を意味し、生きた幼虫ごと食べるのが特徴。

メニューで見たら

サルデーニャ島の羊飼いに伝わる伝統の羊乳チーズ。チーズバエの幼虫が内部を分解することで、とろりと崩れるほど柔らかく、強烈でスパイシーな風味に熟成します。地元では湿らせた薄焼きパン「パーネ・カラザウ」に塗り、カンノナウなどの力強い赤ワインとともに味わいます。

何が出てくるか

  • 上部を切り開いた羊乳チーズの塊(中身はとろとろに崩れた状態)
  • チーズの中で動く白く小さな幼虫(数mm程度)
  • 塗るための薄いパン(パーネ・カラザウ)
  • 強めの赤ワイン(カンノナウなど)が添えられることが多い

味・食感

クリーム状に崩れた、舌を刺すような強烈な発酵臭とピリッとした刺激羊乳由来の濃厚なコクと、牧歌的・地中海的と形容される複雑な風味後味が非常に強く、数時間残ることもある幼虫が跳ねるため、食べる際は手でパンを覆うのが地元流

頼む判断

カスマルトゥを注文するときのコツは?

世界で最も危険なチーズとしてギネスにも載った究極の珍味で、そもそも一般の店で注文できるものではない。食品衛生法上の理由でイタリア国内でも流通・販売が規制されてきたため、出会えるのは現地の家庭や祭りなどごく限られた場面。強烈な発酵食品や昆虫食に抵抗がない冒険派向けで、少しでも抵抗があるなら近づかない方がよい。

カスマルトゥを食べるときの注意点は?

生きた幼虫を含む非加熱・無殺菌の羊乳チーズ。幼虫が消化管内で生き残ると偽ハエ症(嘔吐・腹痛・血便など)を起こすおそれがあり、雑菌による感染リスクも指摘されている。妊娠中・免疫力の低い人は避けること。乳アレルギー注意。販売規制の対象となってきた食品で、入手・持ち帰りには法的な制約がある。

スコア

初心者向け:●●●●●個性:●●●●●重さ:●●●●●辛さ:●●●●●

似ているもの

ペコリーノ
ペコリーノ — カスマルトゥの原料となる羊乳チーズ。ペコリーノは通常の熟成で、虫は入らず硬質〜半硬質
ゴルゴンゾーラ
ゴルゴンゾーラ — ゴルゴンゾーラは青カビで熟成させる刺激系チーズ。カスマルトゥはハエの幼虫で分解を進める点がまったく異なる
ミモレット
ミモレット — ミモレットはチーズダニを表皮に付けて熟成させるが、ダニは外皮のみで中身は硬いチーズ。カスマルトゥは内部に生きた幼虫がいて中身がとろける違いを詳しく →
シュールストレミング
シュールストレミング — どちらも強烈な発酵臭で知られる珍味だが、シュールストレミングはニシンの缶詰発酵食品

関連用語

ペコリーノゴルゴンゾーラロックフォールエポワスシュールストレミング

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イタリア料理チーズ発酵生食こってり郷土料理伝統料理

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参考