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フランス語で「水をかける・潤す」を意味するarroserに由来する調理技法。オーブンや直火で焼いている肉・魚・鶏などに、底に溜まった肉汁・溶けた脂・バターを繰り返しスプーンでかけ続ける。英語では「バスティング(basting)」と呼ばれる。かけることで乾燥を防ぎ、表面に艶と香ばしさが生まれ、均一な火入れができる。フランス料理のロースト料理では必須の工程で、ローストチキン・ラムのロティ・鴨のコンフィなどの仕上がりを左右する技術。
メニューにこの言葉があれば、丁寧に火入れした料理のサイン。技法名として覚えるとフランス料理が読みやすい。
フランス語の「balle(包み)」を語源とするフランス料理の技法。鶏や鴨などの骨を抜いた腿・脚肉にファルス(詰め物)を詰め、紐や布で成形してローストまたはポシェしたもの。温・冷どちらでも提供される一人前の料理で、冷製で大人数向けに仕上げるガランティーヌと区別される。
フランス料理の格式ある一品。高い技術が要求される料理で、本格レストランでのみ味わえる。
南イタリア産のパスタフィラータ(練り引き)製法で作るチーズ「スカモルツァ」を燻製にしたもの。「スカモルツァ」の名はナポリ方言で首元を縛った形状に由来し、洋梨形のユニークな見た目が特徴。燻製なしの白いスカモルツァより水分量が少なく、プロヴォローネに近い弾力と燻製の豊かな香りを持つ。モッツァレラより溶けにくいため、グリルすると表面が香ばしくなりながら中がとろりとする食感が楽しめる。ピザのトッピング・グリル料理・前菜のカプレーゼスタイルに活躍する。
燻製チーズ好きに最適。加熱料理に使われると絶品。モッツァレラより風味が強く個性的。
白身魚をトマト・白ワイン・にんにく・オリーブオイルで蒸し煮にしたナポリ発祥のイタリア料理。「狂った水」を意味するシンプルな一品。
さっぱりしたイタリアの魚料理を食べたいときに。スープまでパンで楽しめる。魚介好きに特に向いている。
牛肉を赤ワイン(ブルゴーニュワイン)でじっくり煮込んだフランス・ブルゴーニュ地方の料理。マッシュルーム、パールオニオン、ラルドンを加えた濃厚な煮込み。
肉料理の定番かつ格式ある一品。ワイン好きや煮込み料理が好きな人に最適。重めなので空腹時向き。
明治時代に西洋料理のコートレットを日本式にアレンジした料理。1899年に東京の洋食店「煉瓦亭」が豚肉版を考案し、カレーライス・コロッケと並ぶ「洋食三大料理」の一つとなった。パン粉(パンコ)を使うことで独特のサクサク感が生まれる。
ロース(脂多め・ジューシー)とヒレ(脂少なめ・あっさり)の2種類がある場合が多い。揚げ物好きには鉄板の選択。
フィン・ウゴル系の先住民族(コミ人・ウドムルト人)が起源の小さな肉入り茹で餃子。名前はコミ語・ウドムルト語で「耳のパン」を意味し、現在はロシアを代表する料理として定着。ウラル地方では牛肉・羊肉・豚肉のミックスが伝統的。
餃子が好きなら安心して注文できる。サワークリームとの相性が絶妙。
サーモンを塩漬けにして燻製にした食材。コールドスモーク(37℃以下)とホットスモークの2種があり、コールドスモークはしっとり生に近い食感、ホットスモークはより火が通り身が固め。グラブラックスと異なり燻煙をかけるため独特のスモーキーな風味がある。
スモーキーな風味が好きなら前菜の定番選択。クリームチーズと一緒に食べると美味しい。
細い糸状の生地(カダイフ生地)でナッツを包んで焼き、砂糖シロップを染み込ませた中東・地中海のデザート。10世紀のアラブ料理書にも記載のある歴史ある菓子。バクラヴァと同じくナッツとシロップが主役。
バクラヴァが好きなら同様に楽しめる。甘さはしっかり強め。
クロックムッシュの上に目玉焼きをのせたフランスのホットサンド。ハムとチーズのホワイトソース焼きに卵が加わりよりリッチな一品。
クロックムッシュより満足度高め。しっかり食べたい朝食・ランチに。
小麦を蒸して乾燥させた後に砕いた穀物。紀元前4000年頃から食べられてきた人類最古の加工食品のひとつ。クスクスより粒が粗く食感があり、水で戻すだけで食べられる。タブレの主原料。
穀物系の付け合わせとして。クスクスに似ているが食感が強め。
米を脂肪で炒めてから出汁で炊く調理法・料理。10世紀のペルシャの記録が最古とされ、中東・中央アジアから世界中に広まった。リゾットとは異なりパラっとした独立した粒が理想とされる。
スパイシーなビリヤニが不安なときはピラフを。馴染みやすい炊き込みご飯スタイル。
イタリア・エミリア=ロマーニャ州ボローニャ発祥のラグー。挽き肉を玉ねぎ・セロリ・にんじんのソフリットとワイン・牛乳・少量のトマトで長時間煮込む。本場ではスパゲッティではなくタリアテッレに合わせるのが定番。
本場風であれば平麺(タリアテッレ等)と合わせてある。肉好きにはたまらない濃厚さで、ハズレのない定番パスタソース。
フランス語でジャムのこと。果物や野菜を砂糖で煮詰めたもので、チーズ板の添えや料理のソースとして使われる。チャツネより甘みが強い。
チーズ板に添えてあれば一緒に食べると美味しい。ブルーチーズとの組み合わせが絶品。
水切りヨーグルト・きゅうり・にんにく・オリーブオイル・赤ワインビネガー(またはレモン汁)・ディルで作るギリシャのディップ・ソース。トルコでは「ジャジュク(cacık)」と呼ばれ、中央アジア・コーカサス・バルカン半島に広く分布する。ギリシャではスブラキ(串焼き)やピタパンのサンドに必ず添える定番の付け合わせ。ヨーグルトの酸味とにんにくのパンチが肉料理を引き立てる。水切りを十分にしないとシャバシャバになるため、一晩かけてしっかり水切りするのが本格的な作り方のポイント。
ケバブや中東料理の付け合わせに。さっぱりして食べやすい。
タイのシーラーチャー由来の赤唐辛子ホットソース。唐辛子・酢・にんにく・砂糖・塩をベースにし、辛み・甘み・酸味のバランスが特徴。アメリカではハイフォンフーズの鶏ロゴ入りボトルが有名。
辛いものが好きなら料理にかけてみる価値あり。辛さは中程度でコントロールしやすい。
卵黄と油を乳化させたクリーミーなソース。スペインのメノルカ島マオン(Mahón)起源説が有力で、18世紀にフランス料理に取り込まれた。タルタルソース・レムラード・ランチドレッシングなど多くのソースの母体となっている。
幅広い料理に合う基本ソース。アイオリよりにんにく風味が少ないマイルドな味。
フランス南部アヴェロン県のコンバルー洞窟で熟成させる羊乳(ラコーン種)の青カビチーズ。1925年にフランス初のAOCを取得した保護原産地呼称チーズ。世界三大ブルーチーズの一つで、塩辛くシャープな刺激が特徴。
ブルーチーズが好きなら試す価値あり。苦手な人はゴルゴンゾーラより強烈なため注意。
中央アジア原産で東アジア全域に広まった大型の根菜。生では辛み成分イソチオシアネートを含み、加熱すると甘さが増す。日本では沢庵・おでん・おろし・なます・ふろふきなど多様な用途を持ち、韓国ではムとしてキムチや水キムチに、中国では大根餅(ロバゴウ)にと各地で異なる形で食文化に根付く。
和食の煮物や付け合わせとして定番。大根おろしは揚げ物に添えてさっぱり食べられる。
インド・東南アジア原産で少なくとも3000年前に栽培化されたウリ科の野菜。古代ローマ皇帝ティベリウスが毎日食べたと記録されるほど古くから愛された。95%が水分で低カロリーだが、ビタミンKを含み、独特のさわやかな香りはノナジエナールという化合物による。
サラダや付け合わせとして気軽に食べられる。
洋食で最もポピュラーなきのこ(学名:Agaricus bisporus)。ホワイトマッシュルーム・クリミニ・ポルトベロは同じ種の成長段階の違い。加熱するとうまみが増し、バター炒めで芳醇な香りが出る。
きのこが好きなら安心して選べる。ポルチーニより食べやすい。
ペルシャ(現イラン)原産の栄養価の高い緑葉野菜。約2000年前に栽培が始まり、アラブ商人を経由してヨーロッパに広まった。ソテー・クリーム煮など幅広く使われ、ケールより柔らかく食べやすい。
緑野菜の付け合わせや副菜として安心して食べられる。
中央アジア・イラン原産の香味野菜で、7000年以上にわたり世界中で栽培されてきた料理の基本食材。生では辛みと刺激があるが、加熱すると糖分が引き出されて甘みとコクが生まれる。
玉ねぎが主役でメニューに出るなら、キャラメライズや甘みが特徴の料理が多い。
地中海原産の独特の清涼感ある香りとシャキシャキ食感が特徴の野菜。フランス料理のミルポワやルイジアナ料理の「聖なる三位一体」の構成要素。加熱すると甘みが増す。
セロリが好きなら風味のアクセントとして楽しめる。苦手な人は注意。
赤〜ピンク色の果肉を持つ大根系の根菜。スイカ大根とも呼ばれ、外皮は淡い緑白色、断面は鮮やかな赤色になる。甘みがあり辛みは比較的穏やかで、薄切りサラダや漬物・飾り切りに向く。酢に漬けると色がより鮮明になる。
盛り付けの彩りとして登場することが多い。食感と色を楽しめる。
地中海方面で発達したアブラナ科野菜。食べる部分は「カード」と呼ばれる未発達の花蕾の集合体で、ビタミンCが豊富。白色が一般的だが、紫・オレンジ・ロマネスコ型などもあり、近年は低糖質代替食材としても使われる。
野菜好きなら安心して選べる。クセがなく食べやすい。
食材をクッキングペーパー(パーチメント紙)またはアルミホイルで密封してオーブンで焼くフランス料理の調理法。密封された蒸気で食材が蒸し焼きになり、素材の旨みと香りが閉じ込められる。テーブルで包みを開けると立ち上る香りも演出の一部。イタリアのカルトッチョも同じ原理。
素材の風味をシンプルに楽しみたいとき。見た目の演出も楽しめる。
小麦粉・卵・牛乳(または水)を合わせたバッター(衣液)に食材をくぐらせて揚げる料理の総称。日本の天ぷらに似た技法だが、衣が厚くてふっくらした食感が特徴。アメリカではコーンフリッターやアップルフリッターが定番で、イギリスではバナナフリッターやフィッシュフリッターが親しまれる。ポルトガル発祥とされる野菜フリッターは天ぷらの原型との説もあり、南アジアのパコラやインドネシアのゴレンガンなど世界各地で独自に発展している。
ボリュームのある揚げ物が食べたいとき。天ぷらより衣が厚くしっかりした食感。コーンやエビなど具材の種類を確認してから選ぶとよい。デザート系(りんご・バナナ)もあるため、おかず系か甘い系かをメニューで確認するとよい。
薄い衣をつけてさっと揚げる日本の調理法。16世紀後半に来日したポルトガル人宣教師の斎日料理(野菜・魚介の揚げ物)が起源とされ、「天ぷら」の語源もポルトガル語のtempora(斎食期間)に由来するという説が有力。氷水と小麦粉を混ぜすぎないことで軽くサクサクした衣を実現する。
あっさりした揚げ物が食べたいとき。揚げたてを食べるのが鉄則。天つゆか塩かを選べる店が多い。
揚げた魚や鶏肉を甘酢と香味野菜に漬け込んだ日本の料理。16世紀にポルトガル・スペイン人(南蛮人)がもたらしたエスカベッシュの影響を受け、日本で醤油と砂糖を加えた甘酢仕立てにアレンジされた。冷めても美味しく、常備菜・作り置きに向く。
さっぱりしたおかずが食べたいとき。冷菜として出ることが多い。