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鶏に由来する食肉の総称。淡白な味わいで消化が良く、様々な調理法に対応する。
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金沢を代表する加賀料理。薄切りにした鴨肉(または鶏肉)に小麦粉をまぶして煮込み、金沢特産のすだれ麩・セリ・しいたけとともに甘辛い出汁で仕上げた冬の一品。
金沢料理を体験するなら外せない一品。甘辛のとろみだしが鴨肉に絡む上品な料理。
山形県天童市の老舗蕎麦店「水車生そば」が発祥とされる郷土麺料理。和風だしをベースにした中華風しょうゆスープで中華麺を食べる一品で、もともとは賄い料理だったがB級グルメとして全国に知られた。
蕎麦と中華スープの組み合わせに興味があれば迷わず選ぶべき。あっさり系が好きな人にも向いている。
山形県河北町谷地が発祥の郷土そば。甘辛のしょうゆ出汁で煮た歯ごたえのある親鶏のもも肉をたっぷりのせた蕎麦で、スープを冷ましてから提供する「冷たい肉そば」がとくに有名。2011年B-1グランプリで全国区に。
鶏肉の甘辛煮がのったそばを楽しみたい人向け。冷たい肉そばは夏の絶品グルメ。
鶏の各部位(もも、むね、皮、レバー、砂肝、ハツなど)を串に刺し、水分が少なく高温を保てる炭火で焼く日本の串焼き料理。塩でシンプルに、またはみりん・酒・醤油・砂糖で作るたれで味付けし、居酒屋や専門店で酒とともに楽しむ。
少量ずつ頼めるつまみ向き。苦手な内臓部位は避けて選ぶ。
大阪・難波周辺で親しまれてきた鶏の赤みそ煮込み料理。「あか」は赤みそ、「ねこ」は鶏肉の隠語(猫が好む食材)とする説があり、庶民の居酒屋文化から生まれた。
どて焼きが好きなら間違いない。赤みそが白みその代わりに使われる鶏版どて焼きのイメージ。居酒屋でのつまみに最適。
出汁、醤油、みりんで調味した水で米と具材を一緒に炊き込む日本の炊飯料理。鶏肉、きのこ、ごぼう、にんじんなど旬の食材を使い、季節によって具材が変わる家庭的な定番ご飯料理。
白ご飯より風味豊か。季節の具材を楽しむなら定食メニューで積極的に選ぶ価値あり。
鶏のレバー・砂肝・ハツ・きんかん・ひもなどのモツを砂糖と醤油だけのタレで強火・短時間で照り煮にした甲府発祥の郷土料理。捨てられがちだった部位を安くて旨いつまみに変えた戦後生まれの一品。
焼き鳥のタレに似た甘辛味で内臓系が初めてでも食べやすい。蕎麦屋や居酒屋の定番メニューなので、甲府周辺では前菜感覚で頼んで損はない。レバーや内臓の匂いが苦手な人は量を控えめに。
鶏肉・野菜を醤油味で炊き込んだ、大山山麓発祥の西部地域の郷土おこわ。
祭りや祝い事のごちそう。大山詣りの弁当としても親しまれた歴史ある一品。
鶏肉・豆腐・野菜を大鍋でじゃぶじゃぶ煮込んだ、正月や冠婚葬祭に振る舞われる鳥取の郷土鍋。
大鍋でみんなで囲む祝いの料理。具材の旨みが凝縮された汁が魅力。
岐阜市南部特産の希少野菜「千石豆」と鶏肉・根菜を甘辛く煮て炊きたてご飯に混ぜ込む、祭りやハレの日に振る舞われる混ぜご飯。
千石豆の旬は7〜9月。岐阜市内の直売所や道の駅で入手できる時期に、家庭料理として味わうのがおすすめ。
独特の香りを持つクサギの若芽を乾燥保存し、鶏肉と炊き合わせてご飯にのせ、すまし汁をかけて食べる吉備中央町の郷土料理。
5月下旬に摘んだくさぎ菜の乾燥品を使うため、行事食として出される時期を狙うと出会いやすい。
鶏肉とごぼうを味噌仕立ての汁でご飯とともに煮込んだ、千葉県市原市の祝い事に振る舞われる雑炊。
正月や冠婚葬祭の集まりで市原市周辺の家庭で作られる。学校給食にも取り入れられる親しみやすい一品。
鶏肉と季節野菜を炒めて炊いたご飯に混ぜ込む、農作業の合間に食べられてきた宮崎県の混ぜご飯。
宮崎県内の空港・道の駅やサービスエリアで冷凍おにぎりとしても購入可能。通年味わえる定番の味。
鶏ガラスープなどで煮込んだ具材をパイ生地で覆いオーブンで焼く、出島経由でオランダから伝わった長崎の卓袱料理の一皿。
長崎市内の卓袱料理店で通年提供。パイとスープの組み合わせという珍しい一皿を試したい人向け。
淡白なとうがんを鶏肉やしいたけの出汁でとろみをつけて煮た、愛知県の夏の定番汁物。
7〜10月の収穫期、愛知県内の家庭料理店で提供。暑気払いとして冷やして食べるのもおすすめ。
小麦粉をまぶした鴨肉と季節野菜をとろみのある出汁で煮る、江戸時代から続く石川県の代表的な武家料理。
秋冬、石川県内の料亭やおもてなしの席で提供。武家料理としての歴史を感じながら味わいたい人向け。
地域の秋祭りや行事に欠かせない、鶏肉・ごぼう・干ししいたけなどを炊いたご飯に混ぜ込む熊本県の混ぜご飯。
10月17日の六嘉神社の例大祭など秋祭りの時期、熊本県内の家庭で作られる。馬肉を使う地域限定バージョンも味わいたい人向け。
白和えにも似た見た目で主食にもおかずにもおやつにもなる、熊本県山都町の祝い事に作られる大豆と野菜の炒め煮。
秋から冬、熊本県上益城地域山都町の家庭や祝いの席で作られる。コロッケにアレンジした「おしよせコロッケ」も試したい人向け。
北上川流域のブランド里芋を鶏肉や根菜と煮込む、河原に集まって食べる岩手県の秋の風物詩「芋の子会」の汁物。
秋口から晩秋の里芋収穫期、岩手県北上川流域の河原で「芋の子会」として楽しめる。ブランド里芋の食べ比べも試したい人向け。
350年以上の歴史を持つ大洲市の「お籠り」行事に由来する、河原で月見をしながら味わう愛媛県の秋の鍋料理。
秋の中秋の名月の頃、愛媛県内10数ヶ所の河川敷で開催される「いもたき」イベントで味わえる。子孫繁栄の縁起物としても親しまれる。
山籠りの残り飯を棒に刺して焼いたのが始まりとされる、比内地鶏との相性抜群な秋田県を代表する鍋料理。
新米収穫後の秋、秋田県大館市・鹿角市を中心に冠婚葬祭や家庭でのもてなし料理として提供。比内地鶏の芳醇な脂も味わいたい人向け。
享保年間から続く里芋栽培の歴史を持つ、秋田県南地方で「いものこまつり」も開かれる秋の代表的な鍋料理。
秋の収穫期、秋田県横手市の「いものこまつり」など県南地方のイベントや家庭で提供。県北のきりたんぽ鍋と対比して味わいたい人向け。
栗おこわの残り材料を無駄にしないため生まれた、伊万里くんちに欠かせない鶏肉と根菜の佐賀県の煮込み料理。
10月のくんちの時期、佐賀県伊万里市周辺の家庭で栗おこわとともに作られる。残り物を活かす知恵の料理を体験したい人向け。
稲作に不向きな土壌でそば栽培が盛んな新見市に伝わる、鶏がらだしのけんちん汁をかけた冬の温かいそば。
食材が少なくなる冬の時期、岡山県新見市の家庭や飲食店で提供。福井の「つけけんちん」との違いも味わいたい人向け。
赤飯を炊く際の失敗から生まれたという逸話を持つ、鶏肉や栗、山菜を豪華に混ぜ込む蒜山地域の祭りのおこわ。
田植え後の祝いや祭りの席、岡山県真庭市蒜山地域の家庭で作られる。昭和30年代に生まれた比較的新しい郷土料理の物語も興味深い一品。
江戸時代に贅沢な具を質素に見せかけるためご飯の下に埋めたのが始まりという、福山市の秋の収穫祝い膳。
秋の収穫祝いの時期、広島県福山市の飲食店や給食で提供機会が増えている。島根の「うずめ飯」と食べ比べたい人向け。
生地をつかんで引っ張りちぎることが名の由来、旧南部藩の畑作地帯に伝わる具だくさんの汁物。
通年、青森県南部地方の家庭で主食にもおかずにもなる定番料理。沿岸部のカニ出汁版と山間部の鶏肉版を食べ比べたい人向け。
「飛鳥鍋」は、鶏肉、野菜を牛乳とだし汁で煮込んだ奈良県の郷土料理である。飛鳥時代に唐から奈良へやってきた使者が練乳に似た乳製品を伝え、孝徳天皇へ献上したところ大変喜ばれ、乳牛が宮中で飼育されるようになった。
年間を通して食べられているが、特に冬場は体が温まるために食べる機会が増える。 郷土の味を試したい人向け。
徳島県の雑煮は個性豊か。たとえば祖谷で食べられている「うちがえ雑煮」は、いりこだしのしょうゆ味で、餅の代わりに石のように硬い石豆腐(岩豆腐)を加える。
ほかの地域同様、正月に食べる。 郷土の味を試したい人向け。
美酒鍋は鶏肉、砂ずり、豚肉、野菜を、塩、こしょう、日本酒のシンプルな味付けで食す鍋料理で、あっさりとしていて素材本来の味を楽しめるのが特徴。東広島市西条の杜氏が、酒造りの合間の空腹を満たすために考案したまかない料理が発祥と言われる。
酒造りの合間のまかない料理として、酒造りの冬の期間に食べられていた。 郷土の味を試したい人向け。
地域や家庭によって味付けはさまざまだが、鶏肉と野菜に特製のたれを絡めて炒めたものが「鶏ちゃん」。誕生は1950年ごろで、岐阜県の一部の地方で食べられていたジンギスカンをまねて作られたのが始まりといわれている。
鶏肉が貴重な食材だったころは、大切なお客様があった時や、親戚が集まるお盆やお正月など、特別な日の料理だった。 郷土の味を試したい人向け。
御殿場市の御厨地域の郷土料理。この地域はそばや麦を多く栽培していたため、農家が自前で、水を使わずに「山芋」や「自然薯」を使ってそばを打ち、鶏ガラでだしを取ったそばつゆをかけて食べた。
家庭で大みそかや正月、行事の時に客人へのごちそうとして振る舞われる。 郷土の味を試したい人向け。
島原を代表する郷土料理のひとつ。江戸時代初期の1637年に起こった島原の乱で、総大将の天草四郎が三万七千人のキリスト教信徒たちと籠城した際に、兵糧の餅と山の幸・海の幸を合わせて煮て食し、長期戦の体力と気力を養ったのがこの料理としてのはじまりといわれている。
地元の一般家庭では、正月や祭礼の日などのめでたいときに食されている。 郷土の味を試したい人向け。
日本海に浮かぶ離島・対馬に古くより伝わる鍋料理。昔から地元の家庭には、冠婚葬祭で人々が集った際に、家で飼っていた地鶏をさばいて寄せ鍋を作ってもてなす慣習があり、それがいまの「いりやき」につながったといわれている。
いまでも、祝い事や法事などの際のお客さまをもてなすための料理として各家庭で作られている。 郷土の味を試したい人向け。
1600年代の初期から長崎に伝わる郷土料理。かつて長崎にいたポルトガル人の宣教師や貿易に携わっていた人たちは、寒い時季に牛肉や豚肉を使ったシチューを食べていた。
地元では、シチュー同様、秋や冬といった寒い季節に体が温まる料理としてよく食べられている。 郷土の味を試したい人向け。
お雑煮とは焼いた餅に火を通した鶏肉や青菜などを添え、すまし汁をかけた正月料理。室町時代、京都では丸餅に味噌仕立ての雑煮を公家はおもてなし料理として、上級武家は慶事料理として、正月以外にも食していた料理である。
正月料理に欠かせない主役料理。 郷土の味を試したい人向け。
「さつま汁」とは、鶏肉を使った具だくさんな味噌汁のこと。『薩摩旧伝集』によると、鶏をしめて煮て食べる風習は古くからあったとされる。
鹿児島県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「鶏飯」は、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、みかんの皮などを、白いごはんの上にのせ、鶏ガラのスープをかけて食べる、奄美地域を代表する郷土料理である。かつて、奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた時代、鹿児島本土からやってくる役人たちの威圧的な態度を少しでも和らげるためにつくられたのがはじまりだといわれる。
鹿児島県では、江戸時代から薩摩武士たちが士風高揚のため、盛んに闘鶏をおこなっていた記録があり、その際に負けた鶏をその場でしめて食べていたという。闘鶏が禁止された後も、各家庭で鶏が飼われ、来客がある時や祝いの席のために鶏をしめて調理し食べていたという。
一見、出汁をかけてわさびをそえたお茶漬けのように見えるが、ごはんの下には小さく刻んだタイや野菜が隠れている。この食べ方の起源についてはさまざまな説が残っている。
島根県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
美唄市の郷土料理としていまも家庭で親しまれている「美唄のとりめし」。その発祥は北海道の開拓が本格的に推進された明治時代にあるといわれている。
北海道に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
札幌市と旭川市の中間に位置する美唄市。西部地域は石狩平野に属する低地帯であり、道内有数の穀倉地帯として有名である。
北海道では鶏の唐揚げのことを「ザンギ」と呼ぶ。「ザンギ」は一般的な鶏の唐揚と比べ味付けが濃いのが特徴。
一世帯当たりの鶏肉年間購入量が全国トップレベルの大分県では、古くから鶏肉を使った郷土料理が食べられている。かつて鶏肉が貴重だった時代のごちそうに「鶏汁」がある。
に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
鶏肉を多く食べることで知られる大分県。2019年、総務省が都道府県庁所在地と政令指定都市を対象に、一世帯あたりの鶏肉年間消費量を調査したところ大分市が全国1位になった。
一世帯当たりの鶏肉年間購入量が全国トップレベルの大分県。鶏肉が伝統食材として根づいており、宇佐市は唐揚げ発祥の地としても知られる。
大分県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
南部せんべいは旧南部藩の領地だった青森県南東部から岩手県北部にかけての伝統食品で、小麦粉に塩と水を混ぜ鉄製の型で丸く焼いたもの。戦前、農家の多くは鉄製の型を持っており、せんべいは冷害が多く米がよく取れなかった地域の貴重な保存食だった。
青森県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「つぼん汁」は、鶏肉、かまぼこのほか、里芋、ごぼう、人参、大根など根菜の野菜を小さめに切り、いりこ出汁で煮て醤油味で仕上げた具だくさんの汁もので、野菜の旨味が溶けだした優しい味わいだ。もともとは人吉球磨地域で、秋祭りに供される会席膳の一つで、現在は正月や祭りなどでもつくられている。
熊本県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「高津のとり飯」は、千葉県八千代市高津地区で広まった郷土料理である。醤油で煮た鶏肉をご飯とまぜるだけのシンプルな料理で、高津地区では古くより食されてきた。
千葉県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「じゅんじゅん」とは、牛肉、鶏肉や湖魚などをすき焼き風に味付けをした鍋料理のことである。牛肉や鶏肉を使った「じゅんじゅん」はお正月やお盆などのハレの日に食されている。
滋賀県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
延岡市発祥で知られる「チキン南蛮」。昭和30年代に延岡市内の洋食店で、賄い料理としてつくられたのが始まりとされる。
宮崎県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
関西地方では食用の鶏肉を「かしわ」と呼んでいる。天神さんの守護神が牛であることから、天満宮の秋祭りのお祝いの席では鶏のすき焼きが食べられてきた。
奈良県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「今治焼き鳥」は、串に刺さっていない皮を鉄板で軽く焼き、小さな板状の鉄の重しを乗せプレスしてつくる焼き鳥のことで、約50年前に考案された。厚い鉄板で鶏皮を焼き、串に刺さない点が今治独自の調理法である。
愛媛県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
鶏肉と根菜類を炒めてから煮込む、全国的には「筑前煮」と呼ばれる郷土料理。福岡県博多が発祥とされ、佐賀県をはじめ九州各地の郷土料理として愛されている。
福岡県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
九州地方では鶏肉のことを「かしわ」と呼び、炊いたごはんに、かしわや具材を煮詰めたものを混ぜた郷土料理を「かしわめし」と呼ぶ。古くから福岡県の各地域の家庭や食堂でつくられている定番の郷土の家庭料理であり、祭りや運動会等の行事、ハレの日など特別な日にも食されている。
鶏肉の入らない精進料理がはじまりといわれ、仏事に必ずつくり、結婚式などの祝いごとの時にもつくる。里芋、こんにゃく、人参、しいたけ、油揚げ、花麩、れんこんなどの中から奇数の材料を選び、それぞれ三、四分角くらいに切る。
福岡県で鶏肉を食べる習慣が生まれた背景として、江戸時代の飢饉(享保の飢饉等)で福岡藩の財政が枯渇したことがある。福岡藩では「鶏卵仕組」という役所をつくり、藩内で養鶏を振興して鶏卵を上方に出荷することで、財政を立て直そうとしたため、養鶏が盛んになったといわれている。
県央地域は北上川流域で平坦な土地が多く、古くから水田地帯がひらけており米の生産規模は大きかった。しかし寒さが厳しく冷害で米がとれない年もあったため、食生活を安定させるために大麦、小麦、そばの生産も行われていた。
農畜産物が豊富に生産されている群馬では、鶏肉もまた上質なものを育てている。特に県の特産でもある桑の葉と梅酢をエサに作る「上州地鶏」は瑞々しくジューシーな味わいが特徴。
日本における家庭料理の大定番、カレーライス。そのルーツの一説には日本海軍でふるまわれていた軍隊食だというものがある。
昔、農村では米が少なく、徳島ではそばの実やそば米で代用した郷土料理が慣れ親しまれていた。その中の一つとされる「包飯」は、そば米雑炊とご飯を別々に炊いて、ご飯の上にそば米雑炊をのせ、混ぜて食べる。
「とどめせ」は、炊き込みご飯に酢を混ぜた煮込み寿司。そのいわれは中世鎌倉時代までさかのぼる。
高野豆腐粉は高野豆腐を作る過程で出る粉で、とふ粉とも呼ばれている。とふ粉と刻んだ野菜を炒め煮にしたものが多可町の家庭料理としてよく食されている。
「八寸」は安芸門徒(広島県西部地方の浄土真宗門徒)の多い地域で食された、山の幸と海の幸を組み合わせて作られた煮物である。 名前の由来は、盛りつける漆器の直径が八寸(約24センチ)ということからという説や、「8種類の=多くの」材料を使っているからという説がある。
里芋・れんこん・にんじん・ごぼうなどの根菜と鶏肉、こんにゃく、干ししいたけなどを煮た料理。広島県大竹市、山口県岩国地域ともに、平たく大きな蓋つきの塗り椀「大平」に盛ることからこの名がついた。
「ざくざく」は「ざくざく煮」「ざくざく汁」とも呼ばれ、江戸時代頃から親しまれている郷土料理の一つである。『俳諧製法の事』によれば、ざくざくは「菜を細かく切ったもの」を指すとされていたが、その後食材をざくざくと角切りにした汁物という認識に変化していったとされる。
山口県で伝わる「柏椀」は冠婚葬祭などのハレの日に食べられていた郷土料理のひとつ。鶏肉としいたけを使った汁物で、料理名の「かしわ」は鶏肉を意味する。
学校給食から県内全域に広まり、山口県民のソウルフードとなった料理。一口サイズの鶏の唐揚げと素揚げしたごぼうを甘辛いタレで絡めており、ご飯に合うと子ども達から人気だ。
長崎県の離島・壱岐の代表的な郷土料理。 かつて壱岐の農家では、盆・正月・祭りの日に客が訪れると、自宅で飼っていた滋味深い鶏をさばいて鍋料理をつくり、奥の座敷に引き通してもてなしていた。
落花生の名産地として知られる長崎県大村市の郷土料理。 具材のひとつとして薄皮つきのゆで落花生を入れるのが特徴の煮込みで、江戸時代に大村市一帯のもてなし料理として作られていたのが、いまに伝わったとされている。
「鶏飯」は、諫早市の目代地区に伝わるおもてなし用の混ぜご飯。 昔から、正月や盆のときに、男衆が自宅で育てた鶏をさばいて作るのが習わしで、いまも基本的に男性が作るものとされている。
「ぬっぺ」は諫早地区に古くから伝わる郷土料理。 実は、これに類する料理は日本各地に存在している。
「くりつぼ」は、昔から川棚町と東彼杵町で食べられてきた地域伝統の煮物料理。 名称の「くりつぼ」の「くり」は具材に栗を使うことからきており、「つぼ」は料理を盛るおわんを坪に見立てていることからきている。
親子丼とは煮立てただし汁と調味料で鶏肉と玉ねぎを煮たのち卵でとじた具を白飯にのせたどんぶり料理。 起源については諸説あるとされるが、東京においては明治20年頃、軍鶏料理専門店「玉ひで」で鶏すきの締めに残った肉と割り下を卵とじにしてご飯とともに食べていた客がおり、これを「親子煮」と呼んでいた。
明治時代に始まったと伝わる「ちゃんこ鍋」。ちゃんことは、力士たちが食べる料理のことで、ちゃんこ鍋は一度に大量の食事を作れる力士たちの体を作るために欠かせない料理だ。
醤油・酒・生姜などで下味をつけた鶏肉に小麦粉や片栗粉をまぶし、油で揚げた日本の揚げ物。本来食材は問わないが、単に「唐揚げ」といえば鶏肉を指すことが多い。
居酒屋・定食屋・弁当の大定番で、日本の揚げ物の中でも最も外れにくい一品。子どもから大人まで好まれる。脂っこいものを控えたいなら、むね肉や少量の盛り合わせを選ぶとよい。
肉や魚に醤油とみりんで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げた料理。揚がった衣が赤茶と白のまだらになる様子を竜田川の紅葉に見立てた名。
唐揚げに近い食べやすい揚げ物。給食の鯨の竜田揚げを懐かしむ世代も多い。
北京を代表する中国料理。薄皮でパリパリに焼き上げた鴨を、薄餅・甜麺醤・ネギとともに巻いて食べる宮廷料理の系譜を持つ一品。
中国料理の最高峰。2人以上で楽しむのが理想。皮だけの一皿目と肉の二皿目を楽しむスタイルも。
清代の四川総督・丁宝楨(ていほうてい)に由来する名を持つ四川・貴州の代表料理。鶏肉の角切りをピーナッツ・乾燥唐辛子・花椒とともに炒め、甘辛く香ばしく仕上げる。世界中で最も知られる四川料理のひとつ。
四川料理入門として最適。辛さの中に甘みがあって食べやすい。世界中で有名な一品。
鶏の胸肉を豆腐のように白く固めた四川宮廷料理の芸術品。澄んだスープの中に浮かぶ白い鶏肉の「豆花」は見た目の美しさと繊細な旨みが特徴。
四川料理の最高峰技術料理。見た目の驚きと繊細な旨みを体験したい人向け。高级中华料理店でのみ味わえる。
茹でた鶏肉を棒で叩いて繊維をほぐし、ごまペースト・辣油・花椒・醤油・酢のタレで和えた四川の冷菜。日本でもポピュラーな料理。
四川の冷菜として定番。ごまの風味と辛みが好きな人に。日本人にも馴染みやすい四川料理。
「よだれが出るほど美味しい鶏」という意味の四川冷菜。茹でた鶏肉に辣油・花椒・にんにく・黒酢・醤油の刺激的なタレをたっぷりかけた料理。
辛いものが大好きな人向け。棒棒鶏より辛くタレが多い。四川料理の辛さを本格体験したい時に。
鶏肉を揚げてから、大量の乾燥赤唐辛子と花椒、にんにくで炒める重慶・四川の料理。名前の「辣子」は唐辛子、「鶏」は鶏肉の意。唐辛子の中から香ばしい鶏肉を見つけて食べる。
辛い料理好き向け。唐辛子を全部食べる料理ではないことが多い。ビールや白ごはんと相性良い。
四川省成都発祥のスパイシー串料理。鶏肉(皮・手羽・内臓含む)・野菜・豆腐・モツなどを竹串に刺し、花椒・唐辛子・ごま・ニンニクを合わせた麻辣ダレに浸して食べる冷菜スタイル。「鉢鉢」は素焼きの鉢を指し、かつてその鉢に調味液を張ってダレに浸したことが名前の由来。もともとは屋台料理で「串串香(チュアンチュアンシャン)」とも呼ばれ、現在は成都を中心に全国チェーン展開している。痺れる辛さが特徴の麻辣フードの定番。
辛さ・シビレに強い人向け。複数人でシェアして様々な串を楽しむのがベスト。辛さ調整可能な店もある。
福建・福州の高級壺煮込み。鮑、干貝、海参、魚肚、鶏、豚、ハム、筍、茸などを紹興酒と上湯で長時間煨る。濃い香りで僧も壁を跳ぶという名の名菜。
高価で予約制の場合あり。ふかひれ使用の有無、代替素材、量を確認。
鶏を調味して詰め物をし、蓮葉や豚網脂で包んで泥または生地で覆い、蒸し焼きにする蘇菜系の名物。泥を割る演出でも知られる。
調理時間が長く予約制のことあり。丸鶏なので人数でシェア。
安徽省宿州・符離鎮の名物鶏料理。下処理した鶏に飴糖を塗って揚げ色を付け、香辛料入りの老湯で煮含める。中国四大名鶏の一つに数えられる。
土産品はそのまま食べられることが多い。店では冷菜か主菜としてシェア。
雲南省蒙自発祥とされる米線料理。熱々の鶏・豚骨スープ、米線、薄切り肉、野菜、卵などを別々に出し、客が順に入れて余熱で火を通す。
最初に生肉や卵を熱いスープへ入れる。火傷注意。具材の投入順は店の指示通り。
福州菜の名菜。長楽・漳港の海蚌を薄切りにし、熱い鶏湯を注いで火を通す、鮮味重視の澄んだスープ料理。
鮮度と火入れが命。高級店向き。貝アレルギー注意。
鶏肉を紅糟や紅米酒の酒粕で煮る福建北部の伝統料理。誕生日や長寿麺の相棒としても知られ、赤い色と酒香が特徴。
酒香が強い。麺線と合わせると福州式らしい。
成熟した番鴨を生姜、薬膳素材、筍干、酒などと長く煮る福建系の滋味深い鴨スープ。肉の旨味と澄んだスープを味わう。
骨付きが多い。薬膳風味の有無を確認。
福建省南安・洪瀬鎮の名物鶏爪。煮込み・漬け込みで味を含ませ、泉州の特色小吃として知られる。
可食部は少ないが旨味が濃い。手で食べる前提。
鶏肉を生姜、酒、醤油などで炒め煮にする客家・福建系の家庭料理。生姜の辛香で鶏の旨味を引き立てる。
生姜が主役。苦手なら避ける。
長汀・河田鶏を白斬鶏にした名菜。河田鶏は長汀河田鎮原産の肉鶏で、白斬鶏が代表的な食べ方。
冷菜または常温で出る。骨付きに注意。
長汀の麺料理。鶏腸など内臓を具に使い、客家系の濃い味付けやスープで麺と合わせる。
内臓が苦手なら避ける。地元麺として試す料理。
一口大の鶏肉と大量の尖った青唐辛子(尖椒)を強火で炒め合わせた、中国西南部で親しまれる家庭料理。
ピリ辛でご飯が進む炒め物を求める人向け。唐辛子の量が多いため辛いものが苦手な人は要注意。
茹でた鶏の足を、四川の発酵唐辛子「泡椒」の漬け汁に浸した冷菜。酸っぱ辛い味とコリコリした食感で、ビールのつまみやおやつとして人気。
中国ではパック入りのおやつとしても定番。点心の豉汁鳳爪(蒸し鶏足)より見た目がそのままで、骨をしゃぶって食べるスタイルに抵抗がなければ楽しめる。酸っぱ辛い味が苦手なら避けたほうがよい。
丸鶏を味付けせずに沸騰直前の湯でゆっくり火を通し、冷まして切り分けた広東料理。生姜とねぎの油だれをつけて食べる。
広東料理店や香港の焼味店の定番。シンプルな味で鶏好きなら満足度が高い。骨付きなので注意。
ゆでた鶏肉を紹興酒に漬け込んで冷やした浙江・上海の冷菜。酒の香りと鶏のしっとりした食感が特徴。
上海料理店の前菜の定番。酒の香りが強いのでアルコールに敏感な人は注意。
南京名物の、アヒルの血を固めた鴨血・内臓・春雨をアヒルのスープで煮た汁物。
南京の朝食や軽食の定番。血や内臓に抵抗がなければ、味は意外にあっさりして食べやすい。
鶏の足を揚げてから蒸し、豆豉や醤油のソースで柔らかく煮蒸しにした広東の点心。飲茶の定番。
飲茶の定番。見た目に抵抗がなければ味は食べやすい。骨が多いので口の中で外して出す。
豚・鶏・牛などの挽肉をライム・ナンプラー・炒り米粉・唐辛子・ミントと和えたラオス・イーサーンの代表的ハーブサラダ。ラオスの国民的料理。
辛さの指定が重要。もち米と一緒に食べるのが必須。生肉バージョン(ラープディップ)は初めてなら加熱バージョンを選ぶのが安全。
ナンプラー・ニンニク・ターメリック・レモングラスなどで漬け込んだ鶏肉を炭火で長時間グリルするイーサーン・北タイの郷土料理。
ソムタム・もち米とセットで頼むのがイーサーン料理の基本スタイル。辛さはタレで調整できるため初心者にも最も親しみやすいタイ料理の一つ。
茹でた鶏肉と鶏茹で汁で炊いた米飯に、発酵豆腐・ショウガ・ニンニクのタレをかけたタイのチキンライス。海南島の文昌鶏をルーツに持つ。
辛さがほぼなくタイ料理初心者にも安心。ランチや軽食として最適。タレは少量から試すと味のバランスがわかる。
ガランガル(カー)・レモングラス・コブミカンの葉を効かせたスープにヤシの実ミルクを合わせたクリーミーな鶏スープ。トムヤムクンのマイルド版として人気。
トムヤムクンが辛すぎると感じた人に最適。辛さを抑えたクリーミーなタイスープで食べやすい。ただしガランガルの独特な香りが好みを分けることがある。
チェンマイ発祥の北タイ料理。カレーペーストとヤシの実ミルクで仕立てたスープに、茹で卵麺と揚げ卵麺の両方を盛り込む独特のカレーラーメン。
北タイのチェンマイを訪れたら必食の名物料理。揚げ麺のサクサク感が独特。辛さは中程度。薬味を入れると風味が変わって二度楽しめる。
鶏肉をホーリーバジル、にんにく、唐辛子、ナンプラーなどで強火炒めにするタイの定番料理。ご飯と目玉焼き付きで出ることが多い。
タイ屋台の王道。辛さ耐性があるなら最初の一皿に良い。辛いのが苦手なら唐辛子少なめ指定が安全。
ターメリックやカレー粉の香りが前に出る、インド・イスラム系の影響を受けたタイの黄色いカレー。鶏肉とじゃがいも入りが定番。
タイカレー初心者なら選びやすい。辛さが苦手ならグリーンやレッドよりこちら。
乾燥赤唐辛子、レモングラス、ガランガル、こぶみかん、香辛料の赤いカレーペーストをココナッツミルクで煮るタイの代表的な赤カレー。
定番タイカレーを食べたいときに。辛さは中〜強めなので、辛さ耐性に合わせて。
ココナッツミルク、鶏肉や牛肉、じゃがいも、玉ねぎ、ピーナッツを、シナモンやカルダモンなどの温かい香辛料で煮込む、イスラム系の影響を受けたタイカレー。
辛いタイカレーが苦手でも食べやすい。濃厚で甘めなので、ご飯やローティーと一緒に。
下味をつけた鶏肉をパンダンリーフで包み、香りを移しながら揚げるタイの前菜・主菜。
辛くないタイ料理を探す時に頼みやすい。葉は香り付けなので食べず、中の鶏肉だけ食べる。
プララーム・ロンソンは、茹でた青菜や肉に甘辛いピーナッツ系ソースをかけるタイ料理。名前は「ラーマ王が水浴びする」の意味で、英語圏ではSwimming Ramaとも呼ばれる。
辛いカレーが苦手でも頼みやすい。ナッツアレルギーがある場合は避ける。肉の種類を選べる店では鶏肉が無難。
ゲーン・ペッ・ベ・ヤーンは、ローストダックを赤いカレーペーストとココナッツミルクで煮るタイのレッドカレー。中国系の焼き鴨とタイカレーを合わせた料理で、果物が入ることも多い。
鴨好きなら満足度が高い。辛さは中辛以上のことが多いので、辛さ控えめ希望なら注文時に伝える。
南フランスのガスコーニュ地方で発達した保存技法で、肉を自身の脂肪とともに低温で長時間加熱し、脂中に密封して保存する。冷蔵技術のなかった時代に鴨・ガチョウ・豚などを数ヶ月にわたって保存するための手段として発展した。
濃厚でリッチな味わいが好きなら積極的に選ぶべき一品。
フランスのシャルキュトリー(肉加工品)の一種。豚バラや肩肉を脂で4〜10時間かけてじっくり煮込み、繊維状にほぐして脂と混ぜたペースト。サルト(ル・マン)・トゥール・アンジューのものが名高く、常温でバゲットやトーストに塗って食べる。
ワインに合う前菜を探しているならぴったり。バゲットに塗って食べよう。
フランス語の「balle(包み)」を語源とするフランス料理の技法。鶏や鴨などの骨を抜いた腿・脚肉にファルス(詰め物)を詰め、紐や布で成形してローストまたはポシェしたもの。温・冷どちらでも提供される一人前の料理で、冷製で大人数向けに仕上げるガランティーヌと区別される。
フランス料理の格式ある一品。高い技術が要求される料理で、本格レストランでのみ味わえる。
白いクリームソースで鶏肉などを煮込んだフランスの伝統料理。肉を色づけずに炒め、白ワインとクリームでじっくり仕上げる上品な煮込み。
上品なフランスの家庭料理。カチャトーラより色が白く優しい味わい。クリーム好きに向いている。
フランス語でローストを意味する調理法で、150°C以上のオーブンや直火のドライヒートで食材を焼き上げる。低温長時間で大きな肉をジューシーに仕上げる方法と、高温で素早く焼き色をつける方法があり、19世紀末に薪の高価な燃料コストから富裕層の料理とされていた。肉汁(ジュ)が旨みの源。
メニューでロティとあれば、フランス式ローストとして食べ応えある主菜を期待できる。
カモ目カモ科の水鳥の肉。マガモ・アヒル・ルーアン鴨など種類があり、赤身に近い筋肉質で牛肉に似た濃い旨みを持つ。皮下脂肪が厚く脂の甘みが強い。フランス料理のコンフィ・マグレ・ロースト、中国料理の北京ダック、アジア料理に広く使われる。
鶏より肉の味が濃く脂が強い。脂質が苦手な場合は注意。皮目をしっかり焼いたものが最もおいしい。
鶏肉を赤ワイン・ラルドン・パールオニオン・マッシュルームとともに長時間煮込むフランス・ブルゴーニュの古典料理。ワインの酸とゼラチン質が溶け合った深いコクのブレゼで、もともと固い廃鶏を柔らかくする料理。
赤ワイン煮込みを鶏で食べたい時に良い。ワイン風味が苦手なら避ける。
鴨またはガチョウの肥大させた肝臓を使うフランス料理最高級食材。独特の濃厚な旨みとなめらかな脂をもち、テリーヌや冷製パテ、ポワレ、ソースなど多彩な形で用いられる贅沢な食材。
濃厚な前菜やワイン向け食材が好きなら向く。脂の強い内臓が苦手なら重い。
オーブンなどで乾熱(直接炎・水を使わない熱)を使って肉・野菜・魚を焼き上げる調理法。高温の乾熱が食材の表面に均一に当たり、メイラード反応で香ばしい焼き色と旨みのある外皮(クラスト)が形成される。ローストビーフ・ローストチキン・ポークロースト・ロースト野菜など幅広く応用される。焼き上がり後に「ルポゼ(休ませる)」工程を行うことで肉汁が再分散し、カットしてもジューシーな仕上がりになる。欧米の家庭料理・レストランで最も基本的な調理法の一つで、日曜のサンデーローストはイギリス家庭の伝統。
大きな肉料理で食べ応えを求めるなら迷わず選んでいい。
砂糖・酢をカラメル化してから果汁などを加えて作るフランス料理の甘酸っぱいソース。鴨料理やフォアグラに合わせることが多い。
鴨料理の横についているソースがこれなら積極的に一緒に食べよう。
鶏肉、特に手羽を小さく切って油で揚げ、揚げにんにくやオリーブオイル、パセリを絡めるブラジルのつまみ料理。名前は「小鳥風の鶏」の意味。
手で食べる場面が多い。骨付きが苦手なら部位を確認。ビールのつまみに向く。
ほぐした鶏肉を小麦粉と鶏だしの生地で包み、しずく形または鶏もも形に成形して衣を付けて揚げるブラジルの軽食。
ブラジル軽食の入門向き。揚げたては中が熱い。辛いソースを添える店もある。
エチオピアとエリトリアの煮込み料理の総称。鶏、牛、羊、野菜、豆を、ベルベレやニテルキッベなどで煮込み、インジェラにのせて食べる。玉ねぎを油なしでじっくり炒める調理が特徴。
辛さは種類で大きく違う。初めてなら豆や野菜のワットと肉のワットを混ぜた盛り合わせが安全。
1960年代にソウルの東大門エリアで生まれた韓国の鶏鍋。「鶏一羽」を意味し、丸鶏を澄んだスープで煮込んだ後、残りのスープでカルグクス(手打ち麺)を即席で茹でて食べる二段階の食文化が特徴。コチュジャンだれで食べる。
2〜3人でシェアが基本。鍋形式で楽しめる。辛さは控えめでさっぱりしているため幅広い人に向く。
若鶏の腹にもち米・にんにく・高麗人参・ナツメなどを詰めて煮る韓国の薬膳的な鶏スープ。暑い時期に体力を補う料理として親しまれ、丸鶏一羽が一人前で出ることも多い。
辛くない韓国料理、体が温まるスープ、鶏料理を探す時に向く。高麗人参の香りが苦手でなければ、韓国料理初心者にも食べやすい。
鶏などの肉を調味せず、またはごく薄味で水からじっくり煮る韓国の素朴な煮込み料理。一般には丸鶏をにんにくやねぎと煮るタッペクスクを指し、塩・こしょうを各自で足して食べる。
辛くない韓国料理、体が温まる鶏スープ、薬膳香が控えめな滋養系料理を食べたい時に向く。参鶏湯の高麗人参が苦手な人にも選びやすい。
キジ目キジ科のシチメンチョウ(Meleagris gallopavo)の肉。アメリカ先住民が古くから食べてきた北米原産の鳥で、感謝祭・クリスマスのロースト丸焼きが文化的シンボル。鶏肉より大きく(1羽5〜10kg超)、胸肉は淡白・低脂肪、もも肉は赤身でより風味がある。
鶏肉に近いが淡白でヘルシー。胸肉はソースや付け合わせと一緒に食べるとパサつきが気にならない。
鶏肉を衣揚げし、醤油、酢、砂糖、にんにく、生姜、唐辛子の甘辛いソースで絡める中華系アメリカ料理。湖南出身の軍人・左宗棠の名を借りた料理だが、現在の甘い形は北米で広まった。
本場湖南料理より北米中華寄り。甘い料理が苦手なら注意。辛さは調整できる店もある。
鶏肉や野菜のクリームシチューを器に入れ、パイ生地で蓋をしてオーブンで焼いた料理。アメリカの家庭料理の定番。
クリームシチューやグラタンが好きなら間違いない。ボリュームがある。
イタリア語で「猟師」を意味する「cacciatore」を冠した、猟師が山で仕留めた獲物を野菜と煮込んだことに由来する素朴な郷土料理。南イタリアでは赤ワイン、北イタリアでは白ワインを使うなど地域差がある。鶏のほかウサギ・子羊にも応用され、中南部イタリアでは日曜のご馳走料理として親しまれる。
素朴で家庭的なイタリア煮込み。肉の旨みが染み出したトマトソースまで楽しめる。
ヴェネト地方の胡椒を効かせた伝統ソース。鶏レバー、アンチョビ、黒胡椒、酢やワインなどを合わせ、野鳥や家禽のロースト、ポレンタに添える。ペアラとは別系統。
ジビエや鶏肉料理に添えられることが多い。レバーやアンチョビが苦手な人には不向き。食通・イタリア郷土料理ファン向け。
レモングラスやターメリックで下味をつけた肉を串に刺して炭火で焼き、甘辛いピーナッツソースで食べる東南アジアの屋台料理の定番。
焼き鳥感覚で食べられ初心者向け。鶏が一番人気で、牛・羊も選べる。本数単位で注文するのが一般的。
ココナッツカレースープにビーフンや卵麺を合わせた、クアラルンプールで人気のラクサ。カレーミーとも呼ばれる。
カレーとラーメンの中間のような一杯で、カレー好きなら間違いなし。辛さは後から効いてくるので要注意。
小さく切った肉を串に刺して焼くギリシャの定番ファストフード。ピタパンにヨーグルトソース・野菜・フライドポテトと挟むスタイルも一般的で、アルバニアでは中身がほぼ鶏肉。
ギリシャ・アルバニアで手軽に食べられる定番。失敗しにくい。
縦型の回転グリルで焼いた肉塊を薄く削ぎ、ピタパンにツァジキ・野菜・フライドポテトと包むギリシャのファストフード。ドネルケバブから派生し、アルバニアでも定番。
ドネルケバブ好きなら確実。ボリュームある安価な軽食。
円錐形の土鍋(タジン鍋)で肉・野菜・スパイスを蒸し煮にするモロッコ料理。複雑なスパイスの香りとしっとりとした食感が特徴。
モロッコ料理の真髄を楽しめる一品。クスクスと一緒に頼むのがベスト。
1950年代にデリーのモーティー・マハルでクンダン・ラール・グジュラールとクンダン・ラール・ジャッギーが、タンドリーチキンの残り肉をトマトとバターのソースで仕上げたことが起源とされる北インドの鶏カレー。マイルドでまろやかな味わいが特徴。
辛いカレーが苦手な人でも選びやすい。乳製品(バター・クリーム)が多いので乳製品アレルギーには注意。
ライムに近い柑橘(リマ)の果汁と鶏だしを合わせたユカタン半島の伝統スープ。鶏肉、トマト、玉ねぎと柑橘の爽やかな酸味が特徴で、揚げトルティーヤチップスを添えて香ばしさを楽しむ。
重い料理の前に向く。辛さより酸味と香りが主役なので、辛い料理が苦手な人にも選びやすい。
ジョージア・ラチャ地方のシュクメリ村発祥の伝統料理。鶏肉を油で揚げ焼きにした後、大量のにんにくをミルクに溶き込んだソースで20〜25分ほど低温で煮含める。にんにくの力強い香りと乳製品の柔らかなコクが融合し、ケツィ(土鍋)でそのまま食卓に運ばれる。
にんにく料理が好きなら有力。パンや米と合わせるとよい。
ひよこ豆と豚肉、鶏肉、腸詰類、野菜を長時間一緒に煮込むスペイン・マドリードの伝統的なポトフ型煮込み料理。スープ、豆、肉と三段階に分けて食べるのが本来のスタイルで、秋冬の家庭料理の定番。
一皿でお腹いっぱいになる。スペインの家庭料理を体験したいなら最良の選択。
ネパール・チベット発祥の薄い小麦粉生地に水牛肉、鶏肉、野菜を包んで蒸した点心型の餃子。ネパールの国民食とも言われ、辛いトマトベースのアチャールを添えて食べるのが基本スタイル。
アチャールが辛いので辛いもの好きに向く。辛さが苦手なら別添えで注文できるか確認を。ネパール料理店の看板メニュー。
海南鶏飯は、茹で鶏と鶏だしで炊いた香り米を、チリソース、しょうがだれ、濃口醤油系のたれで食べる東南アジアの鶏飯。海南出身移民の料理をもとに、シンガポールやマレーシアで発展した。
初めてならソースを少しずつ混ぜて食べる。辛味が苦手ならチリソース控えめ。ローストチキン版がある店では、茹で鶏版との違いを確認。
鶏肉、バナナ、ホイップクリーム、チリソース、ベーコン、ピーナッツをオーブンで焼く1970年代生まれのスウェーデン料理。甘塩っぱくクリーミーな家庭的キャセロール。
珍しい昭和レトロならぬ北欧レトロ料理枠。甘い主菜が平気なら楽しい。
ベルギー・フランドル地方、特にゲントに結びつくクリーム仕立ての煮込みスープ。魚または鶏肉を野菜、ハーブ、卵黄、クリームでやさしくまとめる。
ベルギー料理店で重すぎない温菜を選びたい時に良い。魚版か鶏版か確認。
鶏肉または豚肉を棒状に巻いて中にチーズを詰め、さらにベーコンで巻いてグリルした北マケドニアのボリューム満点な肉料理。
ガッツリ肉を食べたい時向け。チーズ+ベーコン+肉の組み合わせで味の想像がつきやすく初心者にも安心。量が多いのでシェアも検討を。店によってはチーズの代わりにベーコンを詰めた肉だけ版もある。
ピーナッツペーストとトマトで肉や野菜を煮込んだ西アフリカのシチュー。セネガル・マリのマフェ、ガンビアのドモダなどの名で知られる。
アフリカ料理店の入門に最適。ピーナッツ好きならまず気に入る。