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羊肉を使った主菜を国を問わず集めました。各国の似た料理を比べながら、味の特徴・注文のコツを調べられます。
トルコ語の「チェヴィルメ(回転)」を語源とし、19世紀のオスマン帝国時代に縦型ロースターで肉を焼く技法が生まれた中東のファストフード。薄切りにした羊・鶏・牛肉を重ねてゆっくり炙り、削ぎ取ってピタパンやラファに包む。クミン・カルダモン・シナモンなどで香り豊かに仕上げる。
ケバブに似た一品だが、より本格的な中東の雰囲気を楽しめる。
中央アジアからトルコ圏に広がる肉入り蒸し餃子。大きめの小麦生地に羊肉や牛肉、玉ねぎを包み、ヨーグルトやトマトソースを添える地域もある。
餃子や小籠包が好きなら選びやすい。量が多いことがあるので、前菜より主菜感覚で。
ひよこ豆を羊肉のだしや香辛料で柔らかく煮るウズベキスタンの豆料理。「ノハット」はウズベク語でひよこ豆、「ショラック」はスープや汁を意味し、豆スープ全般を指すこともある。
豆料理と肉料理の中間。重すぎない主菜が欲しいときに向く。
コーカサスから旧ソ連圏、中央アジアで広く親しまれる串焼き肉。羊肉や豚肉、牛肉などを玉ねぎ、酢またはワインのマリネに一晩漬け込み、マンガルと呼ばれる炭火グリルで香ばしく焼く。屋外の集まりで欠かせない料理。
肉をしっかり食べたいときの鉄板。羊肉が苦手なら肉の種類を確認。
ひき肉を小さな棒状にまとめて炭火でグリルするバルカンの定番肉料理。牛・羊・豚の配合は地域や店で異なり、刻み玉ねぎと平たいパン(レピニャ)を添えて食べる。
バルカン料理の肉料理入門として最適。クセが少なく、ケバブやミートボール好きなら選びやすい。玉ねぎが多めなので苦手な場合は少量にできるか確認を。
羊肉と米をヨーグルト、卵、小麦粉、バターで作ったクリーミーなソースで覆ってオーブン焼きにするアルバニアの国民的料理。エルバサン市に由来し「タヴェ・エルバサニ」とも呼ばれ、バルカン半島各地でも愛される。
アルバニア料理らしさを試すなら有力。乳製品の酸味と羊肉が平気な人向け。
挽き肉(牛・羊・鶏など)に玉ねぎ・スパイス・ハーブを練り込み、丸めたり棒状に成形してグリル・焼き・揚げ・煮込みにする料理。ペルシャ語で「打ちたたいた肉」を意味し、トルコからバルカン半島、中東、南アジアまで広く分布する。
肉料理入門として選びやすい。辛さは店により違うが、基本は香辛料の香り中心。
羊肉や子牛肉をタラゴン、チャービル、パセリなどの大量のハーブとトケマリ(野生の青梅プラム)の酸味、白ワインで煮るジョージアの春の煮込み料理。
ハーブと酸味が好きならぜひ。通常の肉煮込みより爽やかで香草感が強い。春から初夏の季節料理のため、通年提供していない店もある。
仔羊や豚などの背骨に直角に切り取った骨付き背肉の部位。通常8本のリブ骨が並び、骨先端を露出させたフレンチトリム仕立てでローストされることが多い。見栄えが美しく、特別な席の主菜として珍重される高級部位。
ラムや豚の骨付き肉が好きなら選びやすい。ナイフで食べるしっかりした主菜。
乳飲み子羊(レチャル)のリブチョップを炭火やグリルでシンプルに焼いたスペイン料理。臭みが少なく上品な旨みが特徴で、羊肉が苦手な人でも食べやすい。
羊肉が苦手な人でも食べやすい。上質な肉の旨みをシンプルに楽しみたいなら積極的に選びたい。
骨付き羊肉とキャベツを粒胡椒と少量の水だけでじっくり煮込むノルウェーの伝統家庭料理。10月を中心に食べられるノルウェーの国民食とも呼ばれ、茹でたじゃがいもを添えて食べる素朴な秋冬の主菜。
羊肉の香りが好きなら本命。北欧料理店やノルウェー料理イベントで、寒い季節の煮込みとして選ぶとよい。
トルコ発祥の土鍋スロークッキング料理。羊肉または鶏肉とナス・ピーマン・トマトなど夏野菜を陶製土鍋(ギュベチ)に入れてオーブンでじっくり焼いた煮込み料理。
羊肉・鶏肉どちらでも食べやすい。スパイスは控えめでシンプル。土鍋ごと出てくる演出も楽しい。
脂の乗った羊肉の薄切り(肥羊)を豆板醤・花椒ベースの麻辣スープで煮る四川料理。水煮肉片・水煮魚と同じ「水煮」技法の羊肉版で、仕上げに熱した油をかけ香りと辛みを一気に引き立てる。
麻辣の刺激と羊肉のコクを両方楽しみたいなら満足できる一品。羊肉特有の香りが苦手な人には不向き。
セネガルの米と肉の一鍋料理。牛肉や羊肉を香味野菜、唐辛子、にんにく、玉ねぎなどで煮込み、その旨味で米を炊く。魚版のチェブジェンに対する肉版として知られる。
魚が苦手ならチェブジェンよりこちら。肉の種類と辛さを確認。大皿シェア向き。
くり抜いた白いパンにカレーを詰める、南アフリカ・ダーバン発祥のインド系南アフリカ料理。豆、チキン、マトンなどのカレーを入れ、手でちぎったパンと一緒に食べる。
サイズ指定が重要。初めてならクォーターで十分。手で食べるため熱いカレーに注意。
新疆ウイグル料理の串焼き肉。羊肉を串に刺し、塩、クミン、唐辛子などを振って炭火で焼く。中央アジアのシャシリクやケバブと近い屋台料理。
脂多めがうまいが重い。辛さ控えめ可の店もある。ナンや麺と一緒に。
羊肉を紅糟、酒、香味野菜で煮るまたは炒め煮にする福建系の料理。紅糟の赤い色、酒香、羊肉の濃い旨味を合わせる。
羊肉のクセが苦手なら注意。白飯や麺線と合う。
骨付き羊肉と野菜を、火で熱した石とともに密閉容器に入れて蒸し焼きにするモンゴルのごちそう料理。
遊牧民宅やツアーで出会えたらぜひ体験したい行事食。羊肉好きなら最高、苦手なら少量から。
羊の背中から尾にかけての部位を丸ごと調理した大きな肉塊で、旧正月ツァガーンサルの食卓の中心に供されるモンゴルの儀礼料理。
レストランで頼む料理ではなく、正月に招かれた家庭で出会う儀礼食。切り分けの作法があるので家の人に従うこと。
薄く伸ばしたフィロ生地を型に敷き、玉ねぎ・ネギ・野菜や羊肉などの具を詰めて焼くアルバニアの伝統的なパイ。ビュレクの仲間で、内陸部では羊肉入りが定番。
パイ・キッシュ系が好きなら外れにくい。羊肉が苦手なら野菜やチーズの具を選ぶ。
羊肉と牛肉の合いびきにミントなどのハーブを効かせたミートボール(チョフテ)を、パプリカペースト入りのブイヨンで煮込んだアルバニアの家庭料理。
ミートボール好きなら安心して頼める。中東寄りのハーブの香りが特徴。
ひき肉(キーマ)を玉ねぎ・トマト・スパイスと炒め煮にした汁気の少ないカレー。インドでは羊や山羊、日本では豚・鶏・合いびきが多い。
カレー店の定番で、汁気の多いカレーより食べやすいと感じる人も多い。
羊のひき肉と野菜をグレイビーで煮込み、マッシュポテトで覆ってオーブンで焼いたイギリスの家庭料理。牛ひき肉で作るとコテージパイと呼ぶ。
パブ料理の定番。グラタンやミートソースが好きなら食べやすい。
牛・羊・豚の挽肉にニンニクとハーブ、重曹を混ぜて棒状にし、炭火で焼いたルーマニアの皮なしソーセージ。マスタードとビールで食べる屋台の定番。
ハズレなしの一品。屋台や大衆食堂、ビアガーデンで気軽に頼める。5本単位で注文するのが一般的。マスタードをたっぷりつけてビールと。
鉄製の鐘形の蓋(ペカ)で食材を覆い、上に炭火をのせて長時間蒸し焼きにするダルマチアの伝統料理。ラム・仔牛・タコなどとじゃがいもを素材の水分だけで調理する。
調理に2〜3時間かかるため多くの店で事前予約(2人前〜)が必要。グループ旅行の夕食にぴったり。タコのペカも珍しくおすすめ。
焼いたパンを敷き、ご飯と煮込んだ羊肉や牛肉をのせ、ニンニクと酢を効かせたトマトソースをかけたエジプトの祝祭料理。特に犠牲祭(イード・アル=アドハー)に欠かせない。
がっつり食べたい日に。ニンニクと酢の風味が強いので好みは分かれるが、肉とご飯好きには刺さる。量が多いのでシェア推奨。
豚や子羊を丸ごと串に刺し、火の上で回しながら長時間焼き上げるセルビアのロースト料理。祝い事やスラヴァ(家の守護聖人祭)の主役。
肉好きなら必食のセルビア名物。店ではキロ単位の量り売りが多いので、人数分(1人200〜300g目安)で頼む。皮のパリパリ部分が一番のごちそう。
釣鐘型の金属や陶器のふた(サチ)で肉やじゃがいも、パンを覆い、上に熾火と灰をのせて蒸し焼きにするバルカンの調理法・料理。クロアチアではペカと呼ぶ。
時間がかかるため予約制の店が多い。数人でシェアする料理。
レモン、にんにく、オレガノでマリネした羊肉を紙で包み、じゃがいもと一緒に低温で長時間焼いたギリシャの伝統料理。名前は『盗賊風』の意。
ギリシャ・キプロスのタベルナの定番。羊肉の匂いが比較的マイルド。
ラム肉をシナモンやしょうが、コリアンダーなどのスパイスと玉ねぎでじっくり煮込み、プルーンとアーモンドを加えたモロッコの甘じょっぱいタジン料理。祝いの席でも供される。
肉料理なのに甘いという独特の味わいで、酢豚や甘辛煮が好きなら楽しめる。スパイスは香り中心で辛くない。ラムの香りが苦手なら鶏肉のタジンを選ぶとよい。
牛肉や羊肉を野菜と一緒にスパイスで炒めたエチオピアの肉料理。辛口から辛くないものまで種類が多く、エチオピア料理の入門向けの一品。
生肉や強い煮込みに不安がある人の最初の一皿に最適。焼肉や炒め物が好きなら選びやすい。辛さは店で大きく違うので確認すると安心。