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野菜を使ったサラダを国を問わず集めました。各国の似た料理を比べながら、味の特徴・注文のコツを調べられます。
地中海沿岸・中東原産の根菜で、古代エジプト・ギリシャ・ローマでも栽培された。鮮やかな赤紫色は主にベタレイン系色素に由来し、ボルシチの主役として知られる。強い甘みと独特のアース感を持ち、ローストすると旨みが増す。葉酸・マンガンが豊富な栄養価の高い野菜。
土っぽいアースな風味が好きなら積極的に試したい。サラダや前菜で出会う機会が多い。
地中海沿岸原産のセリ科ハーブ野菜で、古代ギリシャでは空腹を抑えるために食べられた。カール大帝が宮廷農場で栽培を義務付けたほど重宝された。球茎・茎・葉・種子すべて食用となり、アネトールという化合物によるアニスに似た甘い香りが特徴。フィレンツェ型球根はサラダやロースト向き。
独特の香りが好きなら試してみる価値あり。魚料理との組み合わせが特においしい。
ピリッとした辛みと独特の苦みを持つイタリアの葉野菜。サラダやピッツァのトッピング、タリアータの添え野菜として広く使われる。
サラダや肉料理の付け合わせとして積極的に。辛みと苦みが料理のアクセントになる。
ヨーロッパ・北アフリカ・西アジア原産のキク科野菜。古代エジプトでも利用された記録がある。1850年代のブリュッセルで偶然発見された軟白栽培技術により現代の白いチコリ(ウィットルーフ)が誕生。ほろ苦さの成分はラクチュシンで、根を焙煎するとコーヒー代替品になることでも知られる。
ほろ苦い野菜が好きなら積極的に。加熱調理のものはより食べやすい。
濃い緑色のカーリー葉野菜で、栄養価が高くスーパーフードとして知られる。苦みと青々しい風味があり、サラダやチップスにして食べられる。
ヘルシー志向のサラダや副菜として。栄養重視で選ぶなら積極的に。
15世紀にイタリアのヴェネト地方で栽培が始まったラディッキオ(チコリの栽培種)。1860年にベルギーの農学者フランチェスコ・ヴァン・デン・ボッレが軟白技術で深紅色品種を開発。独特のほろ苦さと辛みを持ち、寒い気候で苦みが和らぐ。グリルや炒めると甘みが際立つ。アントシアニン豊富で抗酸化力が高い。
サラダで見かけたら積極的に食べてみよう。独特の苦みと色が料理を引き立てる。
セロリの根茎部分を大きく育てた野菜で、セロリに似た香りと穏やかな味わいがある。フランス料理ではピューレやサラダに使われる。
珍しい根菜を試したいときに。フランス料理らしいピューレになると格段に食べやすい。
ユーラシア原産の水生植物で、人類が食べてきた最古の葉野菜のひとつ。明治期に西洋野菜として日本に伝わり、各地の水辺に自生している。ピリッとした辛みはシニグリンという成分で、ワサビと同じ「アリルイソチオシアネート」に変化する。ビタミンKが特に豊富で栄養価が高い。
肉料理の付け合わせとして出てきたら、一緒に食べると口の中がリフレッシュされる。
小さな赤い丸型の根菜で、シャキシャキとした食感と辛みが特徴。サラダやチーズの付け合わせ、バター添えで食べるフランスの定番前菜。
前菜やサラダの彩りとして出てくる使いやすい野菜。シンプルにバターと食べるのが美味。
赤〜ピンク色の果肉を持つ大根系の根菜。スイカ大根とも呼ばれ、外皮は淡い緑白色、断面は鮮やかな赤色になる。甘みがあり辛みは比較的穏やかで、薄切りサラダや漬物・飾り切りに向く。酢に漬けると色がより鮮明になる。
盛り付けの彩りとして登場することが多い。食感と色を楽しめる。
地中海原産の独特の清涼感ある香りとシャキシャキ食感が特徴の野菜。フランス料理のミルポワやルイジアナ料理の「聖なる三位一体」の構成要素。加熱すると甘みが増す。
セロリが好きなら風味のアクセントとして楽しめる。苦手な人は注意。
インド・東南アジア原産で少なくとも3000年前に栽培化されたウリ科の野菜。古代ローマ皇帝ティベリウスが毎日食べたと記録されるほど古くから愛された。95%が水分で低カロリーだが、ビタミンKを含み、独特のさわやかな香りはノナジエナールという化合物による。
サラダや付け合わせとして気軽に食べられる。
食材を熱湯または蒸気に短時間さらし、即座に氷水で冷やして加熱を止める下処理技法。酵素を不活性化して色・風味・栄養価を保ち、農薬残留物の除去や微生物低減も行う。冷凍・缶詰前の工業的処理にも使われる。水溶性ビタミン損失には蒸気ブランチングが有利。
単体料理より下処理名。野菜の食感や色を活かす料理でよく使う。
イタリア・カンパーニャ地方カプリ島発祥の前菜。トマト・モッツァレラ(本来は水牛のモッツァレラ)・バジルを重ね、オリーブオイルと塩で仕上げる。赤・白・緑の3色がイタリア国旗を表す。
素材の鮮度と質が命のシンプルな料理。水牛製モッツァレラか牛乳製かで味が大きく変わる。
薄切りトマトと玉ねぎを合わせたウズベキスタンの定番サラダ。油をほとんど使わず、ピラフや串焼きの口直しに食べる。
プロフ、シャシリックなど重い料理の横に置くとよい。生玉ねぎが苦手なら注意。
トマト、きゅうり、ピーマン、玉ねぎに白いチーズをたっぷり削りかけるバルカンの定番サラダ。肉料理の前菜や付け合わせに使いやすい。
焼き肉料理や重い豆料理の横におすすめ。チーズ入りなので完全な軽食より満足感あり。
トマト、玉ねぎ、唐辛子、香草をみじん切りにして和える東アフリカ(ケニア・タンザニア)の生野菜サラダ。ウガリや焼き肉など主食・主菜の付け合わせとして提供され、酸味と辛味で口をさっぱりさせる。
焼き肉や米料理の付け合わせに向く。生玉ねぎが苦手なら注意。
トマト、きゅうり、玉ねぎ、ピーマン、カラマタオリーブ、フェタチーズをオリーブオイルで和えるギリシャの定番サラダ。本場(ホリアティキ)ではレタスを使わず、野菜を大きめに切るのが特徴。
軽い前菜や肉料理の横に向く。チーズとオリーブが好きなら選びやすい。
オークの葉に似たギザギザの形が特徴のリーフレタスの一種。赤・緑の両タイプがあり、やわらかく苦みが穏やかな葉はフランス料理のサラダや付け合わせに使われる。火を通さず生で食べるのが基本。
サラダで見たら食べやすい葉野菜。強い香りや苦みは少ない。
チコリの根を暗所で再成長させた白〜淡黄色の結球葉野菜。「ウィトルーフ(白い葉)」とも呼ばれ、光を遮ることで苦みを抑えた特有の食感が生まれる。生でサラダにするとシャキッと苦みがあり、ブレゼやハムで包んでモルネーソースで焼くと甘みが引き出される。
苦みのある野菜が好きなら合う。生の苦みが苦手なら加熱料理を選ぶと食べやすい。
青いパパイヤを細切りにしてすり鉢で搗き、ナンプラー・ライム・パームシュガー・唐辛子で味付けしたイーサーン料理の代表的サラダ。
辛さを「ノット・スパイシー」と指定すれば初心者でも楽しめる。ガイヤーンとラープとセットで頼むイーサーンの黄金トリオ。
青パパイヤを唐辛子、にんにく、ライム、ナンプラー、パームシュガーで搗き和え、干し海老とピーナッツを加えるタイ式ソムタム。
初めてのソムタムならソムタム・タイが無難。辛さは少なめ指定が安全。
牛肉をライム、ナンプラー、唐辛子、玉ねぎ、ハーブで和える、酸味と辛みの強いタイの牛肉サラダ。
軽い肉料理がほしい時に合う。辛さは高めなので調整指定が無難。
中国東北地方の家庭料理。パクチー・きゅうり・青唐辛子(またはピーマン)・長ネギを甘酢だれで和えた、ピリ辛でさっぱりとした冷菜サラダ。
油っこい中華料理の箸休めにぴったりなさっぱり系の一皿。パクチーが苦手な人には不向き。
キャベツやブロッコリーと同じ仲間の野菜で、茎が球状に肥大した部分を食べる。カブのような見た目だがアブラナ科キャベツ変種で、くせのない甘みとシャキシャキした食感が特徴。
くせが少なく食べやすいので初めてでも安心。生食のシャキシャキ感を楽しみたいならサラダ、まろやかさを楽しみたいなら煮物がおすすめ。
南米アンデス山脈原産のキク科の根菜。フラクトオリゴ糖を豊富に含み低カロリーで、生では梨やレンコンに似たシャキシャキ感と穏やかな甘みを持つ。
低カロリーでヘルシー志向の人向け。生食のシャキシャキ感を楽しみたいならサラダがおすすめ。
イタリア・シチリア島の都市名にちなんだ細長いイタリアンパプリカ。長さ20cm前後で万願寺唐辛子に似た形状。赤く熟すほど甘みが増し苦味はほぼない。
パプリカの甘みをより強く感じたい人向け。生でサラダにすると甘さがダイレクトに楽しめる。
イタリア・ヴェネト地方原産のチコリの一種。軟白処理でクリーム色の葉に赤紫の斑が入る美しい見た目から「チコリの女王」と呼ばれ、ほろ苦さとほのかな甘みを持つ。
チコリ特有のほろ苦さが好きなら試しやすい。見た目の美しさも楽しめる一皿。
南米原産のエディブルフラワー。花・葉・実すべてが食用になり、ワサビやカイワレ大根に似たピリッとした辛みが特徴。サラダや料理の彩りに使われる。
料理の彩りとして添えられることが多い。辛みのアクセントも一緒に楽しむとよい。
イタリア・ローマ地方の冬野菜で、チコリーやトレビスと同じキク科の一種。中心から伸びるアスパラガス状の花茎を食べる、ほろ苦さとシャキシャキした歯ごたえが特徴の野菜。
チコリー系の苦味が好きならローマ風サラダで試すとよい。冬季限定のイタリア野菜。
南アフリカのナミブ砂漠原産の多肉植物。葉の表面に水滴状の「ブラッダー細胞」を持ち、ミネラルによる自然な塩味とシャキシャキ・プチプチした食感が特徴。
塩味がすでについているのでドレッシング控えめでも美味しい。食感の面白さを楽しみたい人向け。
福岡でわけぎを指す「せんぶき」をゆでて折り曲げ、タニシと酢味噌で和えたひな祭りの郷土料理。福岡県筑豊地区に伝わる。
3月3日のひな祭り前後、2〜3月が食べ頃の福岡県筑豊地区の家庭料理。専門店での提供は少なく郷土料理まつり等で出会える。
わけぎとタコを白味噌・からし・酢で和えた、香川県のひな祭りに食べる子孫繁栄の縁起物。
3月3日のひな祭り前後、春の時期に香川県内全域の家庭や郷土料理店で味わえる。小豆郡豊島では「ぐるぐる」という独自の巻き方もある。
川崎市菅地区で約800年伝わる伝統野菜「のらぼう菜」をゆでて醤油で和えたシンプルなおひたし。ほのかな甘みとやわらかな食感が特徴。
2月下旬〜4月下旬の収穫期に、地元の直売所や飲食店で春の味覚として探すとよい。
大根と人参の酢の物に干し柿を加えた岐阜県中濃・岐阜・西濃地域の郷土料理。柿の産地・岐阜県ならではの正月料理として親しまれている。
正月料理の箸休めとして食べやすい一品。岐阜県産の富有柿や堂上蜂屋柿の干し柿が手に入る冬に出会いやすい。
干ししいたけ・れんこん・ごぼう・人参・凍りこんにゃくをそれぞれ別々に煮て味付けし、合わせ酢で和えた中南勢・伊勢志摩地域の郷土料理。元は葬式料理「組みもの」の端材活用から生まれたと伝わる。
法事や正月に作られる家庭料理のため店頭で見る機会は少ない。松阪市・伊勢市周辺の郷土料理店の行事メニューで出会えたら貴重。
ルッコラの近縁種であるDiplotaxis属の野生種。葉がより細く切れ込みが深く、通常のルッコラより辛味・苦味が強くピリッとした刺激がある。イタリア料理でサラダや前菜の彩りに使われる。
ルッコラより刺激が強いので、辛味のある葉物が好きな人向け。サラダのアクセントとして少量使われることが多い。
角切りのトマト・きゅうり・玉ねぎ・ピーマンにひまわり油と塩、青唐辛子で味付けしたセルビアのシンプルなサラダ。チーズをのせないのがショプスカ・サラダとの違い。
肉料理中心のセルビアで野菜を補うならまずこれ。脂っこいグリル肉の口直しに最適。辛いのが苦手なら唐辛子抜きを頼む。
細かく刻んだトマト、きゅうり、青唐辛子、玉ねぎ、イタリアンパセリをレモン汁、オリーブオイル、塩で和えたトルコのサラダ。
ケバブなど肉料理の付け合わせに最適。
茹でたタコをじゃがいも、セロリ、パセリなどとオリーブオイルとレモンで和えた南イタリアの海辺の前菜。
前菜やワインのお供に。常温〜少し冷やして食べることが多い。
表面を炙ったかつおのたたきを、玉ねぎや水菜などの野菜と一緒に盛り、ポン酢やドレッシングをかけたサラダ仕立ての料理。
刺身より食べやすく、居酒屋のサラダメニューとして人気。
角切りのトマト、きゅうり、紫玉ねぎをオリーブオイル、レモン汁、クミンで和えるモロッコの定番サラダ。パクチーやパセリで香りをつけ、前菜や付け合わせにする。
タジンやクスクスなど煮込み料理の箸休めにぴったりの軽いサラダ。クミンの香りが特徴なので、カレー風味の香りが好きなら気に入るはず。パクチーの量は店によって違う。
千切りにしたバナナの花ににんじん・ハーブ・レンコンなどを合わせ、ヌクチャムで和えたベトナムのサラダ。鶏肉・牛肉・エビをのせることも、ベジタリアン料理として出すこともあり、砕いたピーナッツとチリで仕上げる。
揚げ物や肉料理の口直しにぴったりのサラダ。バナナの花は日本ではなじみが薄く珍しい体験になる。肉なしでも頼めるのでベジタリアンにも◎(ただし魚醤は使う)。
茹でた野菜、ゆで卵、揚げ豆腐、テンペ、ロントン(ちまき状の米)などにピーナッツソースをかけたインドネシアのサラダ。国民食のひとつ。
野菜をしっかり食べたいときや、肉を控えたいときに最適。ピーナッツソースは甘めでクセが少なく初心者向け。ロントン入りなら一食分のボリュームになる。
茹でたじゃがいも、にんじん、卵、ピクルス、グリーンピース、ハムなどを角切りにしてマヨネーズで和えたロシアの定番サラダ。新年の食卓に欠かせない。
日本のポテトサラダに近いので失敗が少ない。前菜として気軽に頼める。マヨネーズが多めで意外と重い。
茹でたビーツ、じゃがいも、にんじんを角切りにし、ザワークラウトやピクルス、玉ねぎと合わせて油で和えたロシアの赤いサラダ。
マヨネーズを使わないロシアのサラダが欲しいならこれ。ビーツの風味が好きかどうかが分かれ目。脂っこい料理の箸休めに。