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米を使った煮込みを国を問わず集めました。各国の似た料理を比べながら、味の特徴・注文のコツを調べられます。
「液体のプロフ」とも呼ばれるウズベキスタンとタジキスタンの米入りスープ。ラム肉をカザンで炒め、にんじん、じゃがいも、トマトと煮込み、米を加えて仕上げ、酸味のあるカティックやヨーグルトを添えて食べる。名前はタジク語で「ヨーグルト水」を意味する。
重すぎない一皿飯感覚。スープだけでなく腹持ちも欲しいときに向く。
ヨーグルト、米、小麦粉、卵を合わせて作るトルコの「高原のスープ」。ミントとバターで仕上げた白いスープで、イラクやイランにも類似料理があり、温かくて酸味のある軽い一皿としてトルコ料理の前菜に欠かせない。
重い肉料理の前に合う。酸味のある乳製品が好きなら選びやすい。
米を羊肉または牛肉、玉ねぎ、香辛料とともに煮るジョージアの米料理。ピラフよりも水分が多くしっとりした仕上がりで、肉の旨みとスパイスが米全体に染み込む。
米料理が欲しいとき向き。肉の種類と量を確認。
北イタリア・ポー川流域原産のリゾット用米。アミロース含有量が高く粒が大きいため、ゆっくり煮てもアルボリオより形が崩れにくく、クリーミーなリゾットに仕上がる。「米の王様」とも呼ばれるイタリア最高級の品種。
本格的なリゾット表記で見たら良いサイン。米の粒感が好きなら向く。
リゾット専用として知られるイタリア・ポー川流域産の短粒米。高いでんぷん含量が熱で溶け出し外側はクリーミーになり、中心に適度な歯ごたえを残すリゾット特有の食感を実現する品種。
リゾット用米として定番。カルナローリより親しみやすく、クリーミーな食感が好きなら向く。
薄切り牛肉と玉ねぎをデミグラスやトマトベースのソースで煮込み、ご飯にかける明治期から続く日本の洋食料理。ビーフシチューより肉が薄くソースに甘みと酸味のバランスがある食べやすい一皿。
辛くない洋食ご飯が欲しい時に良い。濃厚だがカレーより穏やか。
米と豆を一緒に炊き込む南アジアの家庭料理。やわらかい粥状から粒感のある炊き込み飯まで幅があり、ギーやスパイスで香りを足す。
辛さ控えめで腹持ちのよいインド・ベンガル系主食が欲しい時向き。刺激より安心感を求める時に選びやすい。
豚・鶏・魚のスープに米粉麺を入れたタイ版ラーメン。太麺(センヤイ)・中細麺(センレク)・細麺(センミー)を選べ、スープあり・なし(ヘーン)の両方で食べられるタイの日常食。
タイで最もポピュラーな日常麺料理。麺の太さとスープあり・なしを指定して注文する。初めてなら細麺+スープあり(ナム)が無難。調味料は少しずつ加えて調節を。
炊いた米をさらっとしたスープで温め、豚ひき肉、魚、海老などを入れるタイの米スープ。朝食や軽い食事に食べられる。
胃にやさしいもの、辛くない朝食を探すときに便利。ジョークよりさらっとした米スープが欲しい人向け。
太い米麺を炒め、肉やカイラン入りのとろみあんをかけるタイ中華系のあんかけ麺。パッシーユよりやさしい味で食べやすい。
辛くないタイ麺が欲しいときに良い。子どもや辛味が苦手な人にも勧めやすい。
もち米粉の小団子を甘いココナッツミルクで煮る、タイの温かい汁粉風デザート。
温かいタイデザートがほしい時に良い。もち系が好きなら合う。
ジョークは、米を細かく崩れるまで煮たタイの濃い粥。朝食としてよく食べられ、豚ひき肉団子、卵、しょうが、ねぎ、揚げにんにく、パートンコーなどを添える。
朝食や胃にやさしい料理が欲しい時に向く。生卵・半熟卵が苦手なら卵なし、またはよく火を通すよう頼む。
海南鶏飯は、茹で鶏と鶏だしで炊いた香り米を、チリソース、しょうがだれ、濃口醤油系のたれで食べる東南アジアの鶏飯。海南出身移民の料理をもとに、シンガポールやマレーシアで発展した。
初めてならソースを少しずつ混ぜて食べる。辛味が苦手ならチリソース控えめ。ローストチキン版がある店では、茹で鶏版との違いを確認。
米をトマト、玉ねぎ、唐辛子、油、香辛料のソースで炊き込む西アフリカの代表的な米料理。ナイジェリア、ガーナ、セネガルなどで地域差があり、肉や魚、野菜、プランテンを添えることが多い。
国ごとに味が違うため、ナイジェリア式かガーナ式か確認するとよい。辛さは中程度以上の店もある。
セネガルの米と肉の一鍋料理。牛肉や羊肉を香味野菜、唐辛子、にんにく、玉ねぎなどで煮込み、その旨味で米を炊く。魚版のチェブジェンに対する肉版として知られる。
魚が苦手ならチェブジェンよりこちら。肉の種類と辛さを確認。大皿シェア向き。
雲南省蒙自発祥とされる米線料理。熱々の鶏・豚骨スープ、米線、薄切り肉、野菜、卵などを別々に出し、客が順に入れて余熱で火を通す。
最初に生肉や卵を熱いスープへ入れる。火傷注意。具材の投入順は店の指示通り。
米漿を熱い鍋肌に回しかけ、固まった薄い米皮をスープに落として煮る福州小吃。魚介、肉、野菜の湯と合わせる。
朝食向き。具材は店で差があるため海鮮・肉の内容確認。
もち米を灰汁に浸し竹皮で包んで長時間煮込む、島津義弘が戦の携行食としたのが起源とされる鹿児島県の端午の節句菓子。
4月中旬頃からスーパーや土産店で販売され、端午の節句(5月)に食べるのが定番。竹皮を開いてきなこや黒糖蜜をかけて食べるのがおすすめ。
もち米とうるち米、小豆を栃の葉で包んでわらで縛り煮込んだ、埼玉県秩父地域の携帯食兼5月の節句料理。
新緑の5月、埼玉県秩父地域の直売所や郷土料理イベントで作られる。栃の葉の香りが強いうちに食べるのがよい。
もち米を笹の葉で包み、イ草などで結んで煮た端午の節句の行事食。秋田県全域、山形県(鶴岡市南部は灰汁水で煮る独自製法)に伝わるちまきの一種。
初夏、端午の節句や田植え後の「さなぶり」の時期に秋田県内全域(三種町・由利本荘市・仙北市など)で作られる。地域ごとに巻き方が異なる。
ホッキ貝を煮た煮汁で米を炊き込み、身をのせた漁師町の郷土料理。宮城県山元町、福島県相馬市松川浦ともに名産のホッキ貝を活かした炊き込みご飯。北海道苫小牧市でも、ホッキ貝の煮汁で炊いた駅弁「ほっきめし」が名物として知られる。
宮城県山元町・亘理町周辺の食堂や仙台市内の郷土料理店で提供。旬の12月〜5月に訪れると新鮮なホッキ貝を使った一品を味わえる。北海道ではJR苫小牧駅・南千歳駅で駅弁として販売(禁漁期は休売)。
練った米粉を熊笹で巻いてゆでた、端午の節句に食べられる島根県東部・隠岐地方の伝統食。
5月上旬〜端午の節句の時期に島根県東部や隠岐地方の和菓子店・直売所で購入できる。
小豆島の肥土山農村歌舞伎で振る舞われる、長方形の木箱を斜めに割った独特の形の押し飯弁当。
毎年5月3日の肥土山農村歌舞伎の際に小豆島で振る舞われる。訪れる際は事前に開催日程を確認するとよい。
クロスズメバチの幼虫「へぼ」を甘辛く煮てご飯に混ぜた、山間部の貴重なたんぱく源料理。愛知県奥三河地域、岐阜県東濃地域ともに古くから伝わる郷土料理。
秋、愛知県奥三河地域の郷土料理店で提供。現在は貴重なごちそうとして特別な機会に味わえる珍しい食材。
長野県東部に位置する佐久市は、二毛作の難しい佐久平で、水田を利用したコイの養殖がおこなわれている。「佐久鯉」の養殖は、天明年間に桜井の呉服屋・臼田丹右衛門が大阪から持ち帰り、1825年(文政8年)岩村田藩主内藤豊後守が大阪からの帰国に際し、「淀鯉」を野沢の豪商・並木七左衛門に与え、養殖を定着させたといわれている。
コイは、山国の冠婚葬祭にかかせない魚となっている。 郷土の味を試したい人向け。
12月24日(旧暦11月24日)の「大師講」という民間行事の日に供える菓子。その昔、弘法大師が貧しい農家に泊まった際、家人が団子を作ってお出ししたところ、中に藁が入っていた。
12月24日(旧暦11月24日)の「大師講」の日に供えて食する。 郷土の味を試したい人向け。
「鮒めし」の歴史は、児島湾干拓の歴史と共にある。岡山県の南部地域は、古くから干拓によって形成された水田が発達。
寒に入った頃のフナは魚の臭みが少ないといわれ、その頃の寒い日によく食べられた料理。 郷土の味を試したい人向け。
「みき」は、米とさつまいも、砂糖を使った乳酸菌発酵飲料で、奄美地域の他に沖縄県でも飲まれている。沖縄県では、さつまいもではなく麦を使う。
鹿児島県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
酢飯に季節の魚や野菜の具を合わせたちらし寿司の一種。京都府丹後地域ではサバのおぼろを段状に散らした「ばらずし」として、香川県ではサワラやアナゴなどハレの日の客用具材として、大阪府では穴子やしいたけを刻んで混ぜ込む五目ずしとして親しまれる。
に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「あぶらげずし(いなりずし)」の由来は諸説あるが、お稲荷さんにお供えしてあった油揚げの中にごはんを詰めて、すしにしたのがはじまりだといわれる。発祥の地も諸説あり、江戸や名古屋とともに、日本三大稲荷とも呼ばれる豊川稲荷の門前町も発祥の地とされる。
函館地方や渡島(おしま)地方の有名な郷土料理。「いかめし」は、第二次世界大戦中、食料統制における米不足が深刻化されるなか、函館本線森駅の駅弁として考案されたのがはじまりといわれている。
北海道に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
美唄市の郷土料理としていまも家庭で親しまれている「美唄のとりめし」。その発祥は北海道の開拓が本格的に推進された明治時代にあるといわれている。
大分県は、各地にさまざまなすし料理が伝わっている。大分市竹中地区に伝わるすし料理が「お方ずし」。
一世帯当たりの鶏肉年間購入量が全国トップレベルの大分県。鶏肉が伝統食材として根づいており、宇佐市は唐揚げ発祥の地としても知られる。
大分県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「銀ぶろう」とは大豊町の西豊永地区で自家用で栽培されてきたいんげん豆の一種。大豊町では、「不老長寿の豆」として古くから栽培され、縁起物として食べられていたが、そのほとんどが地域内で消費されてきた。
高知県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
サバの年間漁獲量が全国トップクラスを誇る島根県。日本海の冷たい荒波によって脂がのった美味しいサバがとれる。
秋が深まり稲刈りが終わり、農作業が一段落する11月には「秋仕舞い」の風習がある。隣近所や親戚らを招いて、米づくりが無事に終わったことを祝い、一年の農作業を労ってごちそうを振る舞う。
青森県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「南関あげ巻寿司」は、南関町に江戸時代から伝わる「南関あげ」を使った巻き寿司。南関町で巻きずしといえばこれというくらい親しまれている。
熊本県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
江戸時代末期に活躍した農民指導者「大原幽学(おおはら ゆうがく)」が考案。「性学もち」の名称は、大原幽学が教えた学問「性学(せいがく)」にちなんだ名前。
千葉県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
「ごんじゅう」は、豚バラ肉と油揚げを甘辛く煮てご飯に混ぜたおにぎりで、千葉県館山市地域で古くから食されてきた郷土料理である。 古くより、旧暦10月は、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月とされており、各地で神々が留守になるため神無月という。
「高津のとり飯」は、千葉県八千代市高津地区で広まった郷土料理である。醤油で煮た鶏肉をご飯とまぜるだけのシンプルな料理で、高津地区では古くより食されてきた。
「ヤンゴメ」は、炒った米とゆでた小豆に砂糖を合わせ炊いた料理である。見た目は赤飯に似ているが、ほんのり甘く、パラパラとしている。
「しょいめし」とは醤油を使って炊いた、高島市新旭地域に伝わる伝統料理である。 だし汁と調味料で具を煮て、煮上がったら米を入れて炊く「煮立て方式」や「湯立て方式」と呼ばれる、昔ながらの方法でつくられてきた。
滋賀県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
和歌山県では、「茶がゆ」のことを親しみを込めて「おかいさん」または「おかゆさん」と呼ぶ。「木の国」ともいわれる山の多い同県では米が貴重だったため、少ない米でも満腹になるように生み出された。
和歌山県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
日高地方では、昔からお祝い事や法事、ひな節句、お祭りなど人が集まる行事で「かきまでご飯」が振る舞われてきた。これは、焼き魚の骨で出汁をとり、季節の野菜を炊いて味付けし、酒を入れて炊いたごはんに混ぜ合わせるもので、酢は使わない。
「おばく(お麦・御麦)」は、大麦の皮を剥いた丸麦を一晩水に浸し、じゃがいも、さつまいも、大根、里芋などの野菜類や、あずきや金時豆などの豆類などを入れ、たっぷりの水で柔らかめに炊いたものである。すり鉢で煎りゴマ、味噌を入れてすり、水で溶いた冷や汁をかけて食べると口あたりが良く美味しい。
山梨県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
米をほうじ茶などで炊いた粥。奈良県・三重県ともに東大寺「お水取り」の行事食「ごぼう」に由来するとされ、米の節約や腹持ちを兼ねた郷土料理として伝わる。
奈良県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
米を茶で炊き大豆や栗などを加えた炊き込みご飯。奈良県東大寺の「お水取り」の献立「ゲチャ」が原点とされ、僧の食べていた料理が奈良から川崎(神奈川県)へ伝わったといわれる。
「いりこ飯」は、いりこと呼ばれる煮干しを使った炊き込みごはん。瀬戸内海では、いりことなるカタクチイワシの漁が盛んで、とりわけ西讃(香川県西部)地域に位置する伊吹島周辺は有数のいりこの産地として知られている。
瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の一つに志々島がある。周囲4kmの小さなこの志々島では、昔朝食と言えば茶粥を食していた。
「もっそうめし」とは、握ったごはんを指す。丸や扇などの木型に、すし飯や五目飯を詰めて押し抜いたごはんを「物相飯」と呼び、もともとは修行僧が集団生活を送りながら暮らしていくときに、一膳のごはんで全てを済ませる時の精進料理が起源とされている。
鯛を丸ごと米と一緒に炊き上げる郷土料理。愛媛県では昆布とともに炊き上げる伝統的な仕立て、徳島県では鳴門鯛を焼いてから米の上にのせて炊く、広島県では瀬戸内海沿岸地域で鯛を丸ごと釜に入れて炊く仕立てで親しまれる。
愛媛県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
明治25年(1892年)、夏目漱石が初めて松山を訪れ、正岡子規の家に立ち寄った際に、母・八重がもてなしたのが「松山鮓」。その時、漱石は大いに喜び一粒もこぼさぬように食べたとのこと。
日本でいうキジは日本昔話の「桃太郎」にも出てくるくらい古くから親しまれてきた。キジは渡り鳥ではなく、定住する留鳥で民家に近いところで生息している。
室町時代から炊き込みご飯を「しょうゆめし」と呼んでおり、お祝い事などの時に食べる郷土料理として親しまれてきた。松山地域に古くから伝わり、庶民のありあわせの具で作られた手軽な料理として、昔はお客さんが来た時、おもてなしのためにつくっていた。
太陽の光と潮風をいっぱいに浴びて育つ愛媛みかんは、全国トップクラスの生産量を誇る。自然条件がうまく重なることで、甘さと酸味のバランスが良い美味しいみかんとなる。
宮城県は餅料理が豊かで50種類以上あるといわれる。正月、婚礼、法事、葬儀などの年中行事にはもちろん、農作業の区切りなどでも食されている。
宮城県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
米どころである宮城県では、昔から正月、婚礼、法事、葬儀などの年中行事には欠かさず餅が食べられている。また、彼岸や盆、農作業がひと段落したときなど、餅をハレの日の食として食べる習慣があった。
餅はおめでたい時の食べ物なので、臼と杵で餅をつくと近所にも配るのが一般的であるが、日常生活の中で餅を食べたいときに餅をつくと目立ってしまうために、隣近所に聞こえないように、杵と臼を使う代わりに、鍋の中で蒸した米を半づきにしてつくって食べていた。どうしてももち米よりうるち米の方が潰れにくいので、粒々の残ったやじろ餅(たがね餅)風になるのでさっくりして食べやすい。
三重県に伝わる郷土料理。地元の食文化に触れてみたい人向け。
県南地域は比較的温暖な気候で古くから米の生産が中心であり、米が安定して栽培されていた。江戸時代、一関や平泉一帯を治めていた仙台藩の命により、毎月1日と15日に餅をついて神仏に供え、平安息災を祈るようになり、それが習慣となっていった。
米にさまざまな具材を加えてかさ増しする「かて飯」。米が不足していた時代の知恵から生まれ、群馬県では炊き込みや混ぜ込みなど地域や家庭で調理法が異なり、神奈川県相模原市では白飯と煮付けた野菜を混ぜ合わせる。
栃木県日光市栗山地区に古くから伝わる郷土料理。もち米ではなく硬めに炊いたうるち米を使うのが特徴で、もともと山の作業小屋で板の台の上で斧の峰等で叩きながら餅にすることから「板台餅」と呼ばれたといわれる。
昔、徳島の祖谷(いや)地方は山々に囲まれており、米が育ちにくい気候とされていた。その祖谷地方に源平合戦で負けてしまった平家がやってきた際に、米の代わりとなり、なおかつ栽培期間が短いそばの実を育て、そばを作ることが定着したと言われている。
「茶ごめ」は甘い豆入りのごはん。煎ったそら豆とざらめ糖とともに米を炊き上げるため、全体的に茶色いご飯に仕上がる。
「ジューシー」とは沖縄県の言葉で炊き込みご飯を指す。硬さによって「クファジューシー」(炊き込みご飯タイプ)と「ヤファラジューシー」(雑炊タイプ)がある。
「イーヤチ」は、八重山列島にある竹富島に伝わる、もち米にもち粟や小豆を混ぜ込んで炊いた伝統的な保存食。竹富島は、石垣島から船でわずか10分と近く、南国ののどかな風景が美しく、観光客も多い島。
堺の名物として知られる伝統菓子。その名からクルミが使われているものと思ってしまいそうだが、そうではない。
大阪で作られる寿司の総称で、押し寿司、巻き寿司、蒸し寿司などがある。東京で寿司といえば握りのことだが、大阪の寿司の代表格は、飯と具材を重ねてギュッと押し固めて作る押し寿司である。
秋田の赤飯。日本の赤飯文化には地域性や食文化の特徴があり、おめでたい日やお祝い事には欠かせない料理。
まつりずしは、「岡山ばらずし」「備前ばら寿司」とも呼ばれ、備前岡山地方ではお祭りや祝い事、来客の接待などに作られる。野菜や魚介、瀬戸内海の豊かな食材を詰め込んだ、華やかなちらしずしである。
福島県では長年にわたり、さまざまな野菜が栽培されてきた。全国的に生産されている野菜もあれば県独自のブランド野菜も多く、これらは伝統野菜として受け継がれ続けている。
山口県外の他地域でも郷土食として根付いている「茶がゆ」は、奈良地方が発祥と言われている。山口県では、17世紀の初頭、岩国藩主・吉川公が米の節約のために奨励し、柳井市、周防大島町はじめ県内各地に広まったとされている。
県内の主な養殖ウナギの産地は、浜名湖周辺と大井川流域の2カ所があり、吉田町は大井川流域の産地にあたる。吉田町におけるウナギの養殖は、大正時代に度重なる大井川の洪水で稲が育たなくなり遊休水田となった地に養鰻池を築造して、大井川の伏流水を利用したことからスタートした。
「深川めし」とは、元来、ネギと生のアサリを味噌でさっと煮て汁ごとご飯にかけたものと言われている。現在「深川めし」は「ぶっかけ」と「炊き込み」の2種類がある。
にぎりずしは、酢飯の上に具材をのせた日本を代表する料理の一つである。 平安時代は保存食として塩魚を炊いた飯でつけ、飯が発酵した酸味のついた漬物を「熟れ寿し(なれずし)」として食べられていた。
米を形がなくなるまで長時間煮込んだとろとろの粥。ピータンと豚肉、魚の切り身、牛肉などを加え、揚げパン(油条)を添えて朝食に食べる。
香港・広東の朝食の定番で、胃にやさしく誰でも食べやすい。日本のお粥よりとろみが強くだしが効いている。
棒状の米餅(トック)を、コチュジャンを使った甘辛いたれで魚肉練り物やねぎと煮絡めた韓国の屋台料理。
韓国の屋台や粉食店の定番。辛さが店によって大きく違うので、辛いのが苦手なら宮廷トッポッキ(醤油味)を。
魚と野菜をトマトで煮込み、その煮汁で米を炊いたセネガルの国民食。名前はウォロフ語で「米と魚」を意味する。
セネガル料理店の看板メニュー。パエリアやジャンバラヤが好きなら食べやすい。
ブドウの葉やキャベツの葉で米と挽き肉を包んで煮るブルガリアの家庭料理。オスマン帝国由来の「サルマ」のブルガリア版で、ヨーグルトを添えて食べる。
ロールキャベツ好きなら気に入る優しい味。ブドウの葉版は酸味と香りが独特なので、苦手ならキャベツ版を選ぶ。
パプリカに米入りの肉だねを詰め、トマトソースで煮込んだクロアチアの家庭料理。冬のサルマ(ロールキャベツ)に対して「夏版サルマ」と呼ばれる。
日本のピーマンの肉詰めのトマト煮版で親しみやすい。冬はサルマ、夏はこれが定番。両方頼んで食べ比べるのも楽しい。
コウイカ(またはヤリイカ)とその墨で真っ黒に炊き上げたダルマチアのリゾット。クロアチアで日本人に最も人気の米料理。
米が恋しくなった時におすすめ。ただし米はかなり硬めのアルデンテなので柔らかいご飯派は注意。前菜扱いでも量が多く1品で満腹になる。デート前は歯が黒くなるので注意。
熱いスープにご飯を入れて、または一緒に煮て食べる韓国の汁ご飯。トゥッペギ(土鍋)で提供され、豚骨・牛骨・スンデなど種類が多い。
朝食・シメ・二日酔いの日に最適。辛くない白いスープ系なら初心者向け。テーブルの塩やアミの塩辛で自分で味付けする店が多い。
焼いたパンを敷き、ご飯と煮込んだ羊肉や牛肉をのせ、ニンニクと酢を効かせたトマトソースをかけたエジプトの祝祭料理。特に犠牲祭(イード・アル=アドハー)に欠かせない。
がっつり食べたい日に。ニンニクと酢の風味が強いので好みは分かれるが、肉とご飯好きには刺さる。量が多いのでシェア推奨。
パプリカ・トマト・なす・玉ねぎなどの野菜に米を加え、土鍋で煮込み焼きにするセルビアの料理。豚肉や鶏肉を入れることも多く、ラタトゥイユに近い。
野菜をたっぷり取りたい人に向く穏やかな一皿。肉入りと野菜のみの両方があるので、ベジタリアンは確認を。グリル肉の付け合わせとしても出る。
醤油や味噌で味付けしただしで、ご飯を肉・魚介・野菜とともに煮た料理。鍋のシメとしても定番で、溶き卵を回しかけることが多い。
鍋の最後に頼むのが定番。体調が優れない時や飲んだ後にも向く。
インド料理を元にイギリスで生まれ、明治時代に日本へ伝わって独自に発展した、とろみのあるカレーをご飯にかけた料理。国民食と呼ばれる。
辛さを選べる店が多い。トッピング(カツ、チーズなど)で好みに調整を。
米を牛乳で煮て砂糖やバニラ、シナモンなどで甘くした料理。同様のものが世界各地にあり、デザートとして食べられる。
甘い米に抵抗がなければ素朴でおいしい。温・冷どちらもある。
コウイカの身と墨を使った、真っ黒なヴェネツィアのリゾット。墨の濃厚な旨みと磯の香りが特徴で、通常チーズはかけない。
見た目に驚くが味はまろやか。口や歯が黒くなるので注意。
米を牛乳と砂糖でとろりと煮て、カルダモンやナッツ、レーズンで香りづけしたインド亜大陸のミルク粥。祭事や祝いの席に欠かせない甘味。
インド料理店の食後のデザートに。温かいものと冷やしたものがある。
米をたっぷりの水でやわらかく炊いた料理。水の量で全粥・七分粥・五分粥などに分かれ、病気のときや朝食、七草粥などの行事食として食べられる。
胃にやさしく、体調の悪いときや朝食向き。物足りなければ付け合わせで味を足す。
サフランで鮮やかな黄色に色づけた、ミラノを代表するリゾット。ブロードで米を炊き、仕上げにバターとパルミジャーノを混ぜ込む。牛の骨髄を加える伝統的な作り方もある。
ミラノでは定番のプリモ。単品でもよいが、オッソブーコとの組み合わせ(セコンドの付け合わせ)は鉄板。米の芯が少し残るのが本場流なので、日本の柔らかいご飯の感覚とは違う点に注意。
魚のすり身を揚げたさつま揚げ(チャーカー)を、丸い米麺(ブン)とともに魚介スープで食べるベトナム中部の麺料理。ニャチャンではイカのさつま揚げ・ディル・トマトを加え、軽く酸味のある味に仕上げる。
ニャチャン・ダナンなど海沿いの町の朝麺。魚介だしでさっぱりしているので、肉系の麺より軽く食べたいときに。地域ごとに具が違うので食べ比べも楽しい。
湖南省常徳の名物麺。丸くコシのある米粉に、辛く煮込んだ牛肉や牛モツをのせた汁麺または汁なし麺。
牛肉好きなら有力候補。辛さは牛肉の煮込みで決まるので、辛いのが苦手なら清燉(澄まし煮)の牛肉を選ぶ。