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野菜を使ったスープを国を問わず集めました。各国の似た料理を比べながら、味の特徴・注文のコツを調べられます。
牛肉とたくさんの野菜をじっくり煮込んだフランスの家庭料理。「火にかけた鍋」を意味するシンプルな一品で、スープと具材を別々に楽しむ。
寒い季節に最適。スープとメインが一度に楽しめる。マスタードと一緒に食べると風味が増す。
地中海原産の独特の清涼感ある香りとシャキシャキ食感が特徴の野菜。フランス料理のミルポワやルイジアナ料理の「聖なる三位一体」の構成要素。加熱すると甘みが増す。
セロリが好きなら風味のアクセントとして楽しめる。苦手な人は注意。
イタリアを代表する野菜スープ。季節の野菜・豆・パスタまたは米を入れたボリュームある家庭料理で、地方や家庭ごとに具材が異なり「これが正解」という決まったレシピは存在しない。
野菜豊富で食べやすく初心者にも安心。軽食にも主食にもなる。パスタ入りはボリュームあるので確認を。
エジプトを中心とした中東・北アフリカで広く食べられるシナノキ科の葉野菜(Corchorus olitorius、ジュート植物)。古代エジプトのファラオも食べていたとされる歴史ある食材で、細かく刻んで加熱するとオクラと同様の強い粘りが生じ、スープやソースのとろみ付けに使われる。
粘り食感が独特で好みが分かれる。エジプト料理の定番として試す価値あり。見た目は濃い緑色で、粘り感を楽しめる人向け。
アステカ文明の時代から続く、大粒のニシュタマルトウモロコシ(ホミニー)と肉を煮込むメキシコの伝統スープ。赤・緑・白のタイプがあり、祭りや祝いの場にも供される。
一皿で満腹になる料理。辛さが心配ならチリを別添えにして、ライムと野菜から足すと食べやすい。
セモリナや小麦粉を使うチュニジアの伝統的な軽いスープ。トマト・ハリッサ・香辛料を効かせた家庭的な一品で、断食明けなどにも食べられる。
軽いスープが欲しいときに。辛さ控えめ希望ならハリッサ量を確認する。
羊肉や牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどを大きめに切って長時間煮込む中央アジアの具だくさんスープ。料理名はペルシャ語で「塩気のある煮込み」を意味する言葉に由来し、中央アジアから中東まで広く食べられる。
温かいスープと肉を同時に食べたいとき向き。羊肉が苦手なら肉種確認。
「液体のプロフ」とも呼ばれるウズベキスタンとタジキスタンの米入りスープ。ラム肉をカザンで炒め、にんじん、じゃがいも、トマトと煮込み、米を加えて仕上げ、酸味のあるカティックやヨーグルトを添えて食べる。名前はタジク語で「ヨーグルト水」を意味する。
重すぎない一皿飯感覚。スープだけでなく腹持ちも欲しいときに向く。
ヨーグルト、きゅうり、にんにく、オリーブオイル、ディルを混ぜた冷製スープまたはソース。10世紀のアラビア料理書にも記録がある古い料理で、ブルガリアでは夏の冷たいスープとして、トルコではジャジュクとして、ギリシャではツァツィキとして親しまれる。
暑い日の前菜向き。酸味のある乳製品と香草が好きなら選びやすい。
ローストしたトマト・玉ねぎ・にんにく・チリをチキンブロスで煮立てたスープに、細切りにして揚げたコーントルティーヤを浮かべ、アボカド・パネラチーズ・メキシカンクレマ・パシーヤチリ・ライムを添えるメキシコ料理。サクサクのトルティーヤが時間とともにスープを吸ってとろけるのが醍醐味。
温かいメキシコ風スープが欲しい時向き。辛さは店で差がある。
アサリやハマグリなどの貝、じゃがいも、玉ねぎを煮込むアメリカのスープ。生クリームで仕上げるニューイングランド風(白)とトマトベースのマンハッタン風(赤)の2スタイルが代表的。
寒い日や軽めの食事に向く。白いクリーム仕立てのニューイングランド風が定番だが、トマト仕立てのマンハッタン風を選ぶこともできる店も。貝とクリームが好きなら選びやすい。
福島県会津地方の伝統的な郷土料理。干し貝柱のだしで野菜・里芋・きのこ・しらたきを薄味に煮た汁物で、冠婚葬祭などの晴れの席に欠かせない。
会津の伝統の味を体験するなら必食。あっさりした上品なスープが好みなら迷わず注文。
北米原産のキク科の根菜で、日本では菊芋とも呼ばれる。名前の「ジェルサレム」はヘブライ語ではなくイタリア語のgirasole(ひまわり)の訛りに由来。アーティチョークに似たナッツ系の甘みがあり、スープ・ピュレ・ロースト・生食など多用途。
根菜やポタージュが好きなら合う。独特の土っぽさが苦手なら注意。
スペイン・アンダルシア地方の冷製トマトスープ。パンを加えてとろみをつけた濃厚なクリーム状のスープで、ゆで卵と生ハムをトッピングして提供される。
ガスパチョより食べ応えがある。冷製スープが好きなら夏の定番として選びたい。
スペイン・カスティーリャ地方の伝統的なにんにくスープ。薄切りのにんにくをオリーブオイルで炒めパプリカとスープで煮込み、古くなったパンを浸して食べる農村料理。
シンプルながら深い味わい。スペイン農村料理の原点を味わいたいなら外せない一品。
スペイン・バスク地方の漁師料理。カツオやマグロとじゃがいもを一緒に煮込んだ素朴なシチュー。漁船上で作られていた伝統料理で、魚の旨みがじゃがいもに染み込む。
漁師料理らしい豪快な旨みが好きなら。スペイン料理の素朴な一面を体験できる。
飴色になるまでじっくり炒めた玉ねぎの甘みを活かしたビーフブイヨンスープ。表面にグリュイエールチーズとバゲットのクルトンをのせてオーブンで焼き上げる、フランスの古典的なスープ料理。
寒い日の前菜として理想的。玉ねぎ嫌いな人には実は甘くて食べやすい。
春雨、豆腐、野菜、豚ひき肉団子などを澄んだスープで煮る、辛くないタイの家庭的なクリアスープ。
辛いタイ料理の逃げ場に最適。子どもや辛さが苦手な人にも向く。
タマリンドの酸味と唐辛子の辛みを効かせ、魚や海老と野菜を煮るタイの酸っぱいカレー風スープ。ココナッツミルクは使わない。
甘いココナッツカレーではなく、酸っぱ辛いスープカレーが欲しいときに向く。辛さ強めのことが多い。
牛肉や根菜を煮たスウェーデンの肉スープに、小麦粉や牛乳で作るクリンプと呼ばれる団子を加える家庭料理。寒い季節の素朴な一皿。
軽めの主菜スープ向き。北欧の家庭的な汁物を試したい時に。
割りエンドウ、豚肉、セロリアック、玉ねぎ、リーキ、にんじん、じゃがいもなどを煮込む、濃厚なオランダ式豆スープ。冬に食べる国民的な一品。
前菜スープではなく主食級。冬の屋台や家庭料理で、温まりたい時に向く。
トマト、レンズ豆、ひよこ豆、玉ねぎ、米または細い麺、羊肉・牛肉・鶏肉などを煮込み、小麦粉のとろみで仕上げる北アフリカのスープ。モロッコやアルジェリアで親しまれ、ラマダンの断食明けにもよく食べられる。
軽食名でも量はしっかり。断食明けの料理として出す店ではデーツや甘い菓子付きのセットもある。辛味が欲しいならハリッサを別で足す。
香港発の米線チェーン譚仔で知られる、雲南米線を香港式に辛さ・スープ・具材を選んで食べる麺料理。麻辣、酸辣、清湯などのスープと豊富なトッピングが特徴。
辛さ段階に注意。初回は低めの辛さで、トッピングを絞ると食べやすい。
福州菜の雑具スープ。肉皮、魚唇、イカ、肉片、野菜、きのこなどを澄んだ湯でまとめる、宴席や家庭の具だくさん湯菜。
内容は店で差が大きい。内臓や魚皮が苦手なら具材確認。
小麦粉の生地を四角く切り両端をつまんで耳や農具の箕の形に成形し、ゴボウ・里芋・かぼちゃ・大根などの野菜と味噌仕立ての汁で煮込む山梨県富士川町十谷地区の郷土料理。正月や祝い事に縁起物として食される。
ほうとうと同じ山梨の粉食文化に属する素朴な郷土料理。正月や祝い事の際に地元で食べられる縁起物なので、山梨の郷土料理を一通り試したいなら候補に。観光客向けに提供する店は限られる。
アブラナ科カラシナ類の高菜の品種群で福岡県の特産野菜。煮物や汁物に使うと鰹だし不要なほどの旨みが出ることからこの名がついた。博多の雑煮に欠かせない縁起物。
高菜の辛みが苦手でも旨みだけを楽しめる。博多雑煮を試すなら欠かせない一品。
地中海沿岸原産のネギ属野菜で、古代エジプト時代から栽培される。日本の長ネギに似るが葉は扁平で厚みがあり、独特の匂いや辛みが少なく加熱すると甘くとろける食感になる。
長ネギよりクセが少なく食べやすい。ヴィシソワーズなど冷製スープで真価を発揮する。
鶴岡市湯田川温泉周辺で採れる「湯田川孟宗」を、酒粕と味噌でコクよく仕立てた庄内地域の初夏を告げる汁物。
4月下旬から6月初旬にかけて庄内地域の家庭や飲食店で味わえる。湯田川温泉では「孟宗まつり」も開催される。
里芋や白石温麺、豆腐などをしいたけ出汁で煮て葛でとろみをつけた、宮城県で彼岸やお盆の精進料理として食べられる汁物。
春秋の彼岸やお盆の時期に宮城県南部の家庭や道の駅で提供される。精進料理のため肉・魚を使わないものが本来の形。
初夏に採れる千島笹の若竹(姫たけのこ)と鯖缶を合わせた味噌汁。新潟県上越地域・妙高市周辺の郷土料理。
5月下旬〜7月上旬の姫たけのこ収穫期に、新潟県上越地域・妙高市の家庭や直売食堂で味わえる。
初夏に脂がのるドジョウと豊富な野菜を合わせた、安来市に伝わる具だくさんの汁物。
現在は家庭より郷土料理を扱う飲食店で見かけることが多い。安来節ゆかりの安来市周辺で味わえる。
戻した大豆をすり潰した「呉」を具だくさんの味噌汁に加えた滋養汁。宮城県では秋冬の家庭料理として、福井県では報恩講のふるまい料理として、埼玉県では「たのくろ豆」を使う稲作地域の郷土料理として伝わる。
大豆収穫期の秋から冬にかけて宮城県内の家庭料理店や直売所の食堂で提供。体を温めたい時期に。
かぶと丸餅を煮干し出汁の澄まし汁に仕立てた、山口県萩地方の正月雑煮。
正月三が日、山口県萩地方の家庭で作られる。餅を茹でるため汁にとろみが出るのが特徴。
大根や人参などの野菜を油で炒めてから煮込む汁物。発祥とされる神奈川県鎌倉のほか岩手県など各地で郷土料理として食され、具材は地域ごとに異なる。
建長寺の節分行事などで振る舞われるほか、鎌倉市内の飲食店や家庭で通年味わえる。
小麦粉の生地を手でちぎって鍋に落とし入れる、本庄市・秩父地域に伝わる素早く作れるすいとん料理。
秩父地域の学校給食にも登場する親しみやすい料理。埼玉県内の郷土料理店や直売所の食堂で通年味わえる。
出産後の女性に食べさせるため作られてきた、白味噌仕立てで優しい味わいの山口県田布施町の団子汁。
田布施町周辺の郷土料理店や家庭で作られる。母乳の出を願う優しい味わいの行事食を体験したい人向け。
淡白なとうがんを鶏肉やしいたけの出汁でとろみをつけて煮た、愛知県の夏の定番汁物。
7〜10月の収穫期、愛知県内の家庭料理店で提供。暑気払いとして冷やして食べるのもおすすめ。
へちまを麦味噌の汁で煮てそうめんにかける、江戸時代の文献にも記録が残る鹿児島県の伝統的な夏の汁物。
7〜9月の旬の時期、鹿児島県内の家庭で提供。お盆の精進料理としても欠かせない一品。
すったごまと味噌が泥のように、切れ目入りのなすが亀の甲羅のように見えることから名付けられた滋賀県の夏の味噌汁。
夏場、滋賀県湖東地域の家庭で作られる郷土の味噌汁。現在はなすが通年手に入るため季節を問わず楽しめる。
早川町茂倉地域で130年受け継がれる伝統野菜「茂倉瓜」を冷たいだし汁でご飯にかける、山あいの夏の郷土料理。
7月上旬から8月上旬の旬の時期、山梨県早川町周辺の直売所や家庭で味わえる。希少な地域野菜を体験したい人向け。
希少な根曲がり竹とサバの水煮缶を合わせた、長野県北信地域に伝わるコクのある味噌汁。
5月から6月の根曲がり竹の時期が本番だが、塩漬けや缶詰を使えば通年、長野県北信地域の家庭で味わえる。
ひょうたんに似た長い夕顔を煮干し出汁と味噌で仕立てた、富士北麓地域の夏の風物詩となる味噌汁。
8月から9月の暑い時期、山梨県富士北麓地域の家庭で日常的に作られる。冬瓜と食べ比べてみたい人向け。
肉や魚の出汁を使わず7種類の夏野菜で仕立てる、三重県の禅宗の家庭に伝わるお盆のもてなし味噌汁。
お盆の期間、三重県中南勢・東紀州地域の家庭で作られる。地域や日程によって具材構成が変わる面白さも味わいたい人向け。
すったごまと味噌にきゅうりを合わせた冷たい味噌汁を、盆地特有の蒸し暑さをしのぐため飲む三重県伊賀地域の知恵。
夏場、三重県伊賀地域の家庭で作られてきた。ご飯にかけても、そのまま汁物としても楽しめる。
生のカツオと梅干し、味噌を叩き合わせ氷水でのばした、御前崎の漁師が船上で作ったのが始まりとされる冷たい味噌汁。
初鰹の獲れる夏場、静岡県御前崎市周辺の家庭や漁師町で提供。ご飯にも素麺にもかけて楽しめる漁師めしを試したい人向け。
上杉鷹山公の産業振興策に由来する伝統野菜「遠山かぶ」を打ち豆と味噌汁仕立てにした、米沢市の冬の粕汁。
10月末から11月初旬の収穫期を経て寒い冬に、山形県米沢市周辺の家庭で提供。希少な伝統野菜を守る生産者の物語も味わいたい人向け。
蒸した大豆を木づちで花型に潰した「打ち豆」を使う、雪深い湖北地域の報恩講に振る舞われる冬の味噌汁。
報恩講の時期や冬の日常食として、滋賀県湖北地域の家庭で提供。打ち豆づくりの手間も体験したい人向け。
北上川流域のブランド里芋を鶏肉や根菜と煮込む、河原に集まって食べる岩手県の秋の風物詩「芋の子会」の汁物。
秋口から晩秋の里芋収穫期、岩手県北上川流域の河原で「芋の子会」として楽しめる。ブランド里芋の食べ比べも試したい人向け。
本州1位の水揚げを誇る岩手県のさんまをすり身団子にした、三陸沿岸部で愛される素朴な家庭汁物。
さんまの漁獲期、岩手県三陸沿岸部の家庭で定番料理として作られる。すり身が鮮魚店で市販され手軽に作れる一品。
汁物から始まり温め直すうちに煮物へと変化していく、海のない伊賀地域で受け継がれる冬の代表的な家庭料理。
冬の家庭料理として、三重県伊賀地域で日常的に作られる。祝い事や法事にも登場する定番料理を体験したい人向け。
金華山沖の秋の味覚サンマをすり身団子にし、大根のひき菜を松葉に見立てる宮城県石巻地域の郷土汁。
10〜11月の金華山沖の最盛期、宮城県内の家庭や気仙沼・女川の秋のイベントで提供。「松葉汁」の呼び名の由来も楽しみたい人向け。
享保年間から続く里芋栽培の歴史を持つ、秋田県南地方で「いものこまつり」も開かれる秋の代表的な鍋料理。
秋の収穫期、秋田県横手市の「いものこまつり」など県南地方のイベントや家庭で提供。県北のきりたんぽ鍋と対比して味わいたい人向け。
手間暇かけたアク抜きが必要な穀物たかきびを丸めて汁に入れる、岡山県山間部で囲炉裏を囲んで食べた冬の団子汁。
気温が下がる晩秋から冬、岡山県総社市・井原市・高梁市・新見市の家庭で作られる。豊作と無病息災を願う年1度の行事食を体験したい人向け。
くさやの原料でもあるムロアジを発酵させた「しょっから」を使う、伊豆諸島の島の知恵が詰まった濃厚な汁物。
晩秋から冬、東京都式根島・新島・御蔵島の家庭で作られる。伊豆大島の「えんばい汁」との呼び名の違いも興味深い一品。
飼育頭数全国1位を誇るブランド豚「かごしま黒豚」を使う、鹿児島県の体を温める定番味噌汁。
通年で鹿児島県内の家庭や飲食店で提供、特に冬場に人気。琉球から伝わった黒豚の歴史も感じたい人向け。
すりつぶした納豆でとろみをつけ体を温める、山形県の七草や大黒様のお歳夜に食べられる冬の郷土汁。
正月から七草の時期、山形県内の家庭で無病息災を祈って作られる。地域による食べる時期の違いも興味深い一品。
丸餅・頭芋・金時人参など縁起物を揃える、平安時代発祥とされる白味噌文化の本場・京都府の正月雑煮。
正月三が日、京都府内の家庭で作られる。丸餅は円満、頭芋は立身出世を願う縁起物の意味も知りたい人向け。
「名を上げる」の語呂合わせに由来するとも伝わる、角餅と餅菜だけのすまし汁仕立ての愛知県のシンプルな雑煮。
正月三が日、愛知県内の家庭で作られる。三河地域の味噌仕立てなど地域による違いも味わいたい人向け。
鎌倉の建長寺発祥の「建長汁」がなまったとされる、大分県国東市で根菜をふんだんに使う冬の汁物。
根菜が豊富な冬、大分県国東市の家庭で大鍋いっぱいに作られる。「けんちん汁」と呼ぶ地域もある呼び名の違いも興味深い一品。
ニシンを追い込んでくれる縁起の良い動物として崇められた鯨を使う、道南地域の正月に欠かせない郷土汁。
正月、北海道道南地域の家庭で作られる。ニシン漁の豊漁祈願という縁起物としての背景も体験したい人向け。
松前藩主が漁師の家で食べたのが由来とされる、200年以上の歴史を持つ塩漬け魚だけで味付けする北海道の汁物。
寒い冬、北海道内の家庭で定番料理として作られる。石狩鍋(味噌仕立て・生サケ)との違いも味わい比べたい人向け。
生地をつかんで引っ張りちぎることが名の由来、旧南部藩の畑作地帯に伝わる具だくさんの汁物。
通年、青森県南部地方の家庭で主食にもおかずにもなる定番料理。沿岸部のカニ出汁版と山間部の鶏肉版を食べ比べたい人向け。
刻んだ具材を米に見立てて食べる、津軽藩祖の時代から続く小正月に嫁が作り置く精進料理。
小正月(1月16日)の時期、青森県津軽地方の家庭で作り置きされる。家庭ごとに異なる「おふくろの味」を食べ比べたい人向け。
捕鯨基地があった八戸市に伝わる、大物にあやかる願いを込めた正月の縁起料理。
正月、青森県下北半島・八戸市の家庭で祝い料理として作られる。北海道の鯨汁との地域差も味わいたい人向け。
津軽の方言で「捨てるもの」を意味するアラを丸ごと使う、「鱈正月」という言葉もある青森県の正月の浜料理。
正月、青森県津軽地方の家庭や浜で寒ダラを使って作られる。「鱈正月」という言葉が残るほどの冬の定番を体験したい人向け。
マダラは、日本海の荒波の中で産卵期を迎える魚であり、庄内地域の冬の味覚として親しまれている。「鱈」は魚偏に雪と書くことからもわかるように、雪が降る季節に旬を迎える魚。
庄内地域の冬の定番料理として根づいている。 郷土の味を試したい人向け。
北海道では、タラの白子のことを「たち」と呼び、マダラの白子を「真だち」、スケソウダラの白子を「すけだち」と呼び区別する。その白子を丸ごと入れた味噌汁が「たちの味噌汁」。
タラが旬の冬に家庭料理として食べられることが多い。 郷土の味を試したい人向け。
九十九里地域は、海の幸、里の幸の宝庫であり、特に古くから知られる好漁場である。九十九里地域を代表する海の幸であるイワシは、江戸時代から漁獲量が多く、「海の米」とも例えられる。
「いわしのだんご汁」は通年食すことが可能であるが、イワシのすり身を味噌で味付けただんご、大根などの具沢山の汁は体が温まるため、寒い冬によく食べられている。 郷土の味を試したい人向け。
水沼神社のほとりにある湖水が池のれんこんは、第七代高鍋藩主秋月種成が、貧しい財政立て直しのために、当時良質の品種であった大和産のれんこんを取り寄せ、地元民にれんこんの植栽を推奨したのが始まりといわれている。今でも、独特の歯ごたえと、糸をひくねばりと美味しさで、地元住民から「水神さんの糸引きれんこん」と親しまれている。
れんこんは、空気が少ない泥中にあるため、空洞は取り込んだ空気を行き渡らせて呼吸を助ける役割がある。 郷土の味を試したい人向け。
奈良では、豆腐、祝だいこん、金時人参、里芋、丸餅などが入った白味噌仕立ての雑煮で、雑煮の餅を取り出して、砂糖入りのきな粉につけて食べる地域が多い。それぞれの具材にはいわれがあり、豆腐は白壁の蔵の象徴で、蔵が建つようにとの願いが込められている。
昔は、一年間、笑ってまめに過ごせるようにと、藁(わら)と豆殻を燃やして雑煮を炊いたといわれている。 郷土の味を試したい人向け。
白味噌仕立ての汁に甘いあん入りの丸餅、家族円満の願いを込めて輪切にした大根、金時人参などを入れた雑煮。江戸時代、温暖で雨の少ない気候である香川県では、殖産振興の一つとしてさとうきび栽培が奨励された。
正月に、おせち料理と共に各家庭で食べられる。 郷土の味を試したい人向け。
「打ち込み汁」は、農村の冬の寒い日の日常食として、手早くつくる汁物の1つ。いりこだしに季節の野菜をふんだんに入れ、塩を加えず小麦粉と水だけで簡単にこねて打っためんをそのまま入れて煮込んでつくる。
農村の寒い冬の日の夕飯として、旬の野菜を豊富に使い用いつくられて、家族にも喜ばれる献立であった。 郷土の味を試したい人向け。
こんにゃくを里芋や人参、しいたけなどの具材とともに出汁で煮た郷土料理。名前の由来は、あっさりとした味があまりに美味しいので八杯おかわりした人がいたから、また、こんにゃくを「八杯切り」にするから、調味料の出汁、醤油、酒を合計で八杯加えるからなどと諸説ある。
かつて主要作物としてこんにゃくが生産されていた塩江町上西地域では、寒い日に「こんにゃくのはちはい」がよくつくられた。 郷土の味を試したい人向け。
ドンコは、エゾイソアイナメ、チゴダラの別名で、秋から冬にかけて旬を迎える魚である。宮城県内では主に石巻港と気仙沼港で水揚げされ、漁獲量は年々減っている。
秋から冬にかけて旬を迎えるので、この時期は宮城県内のスーパーマーケットでも販売される。 郷土の味を試したい人向け。
「どんこ」とは三陸沿岸でよく獲れるエゾイソアイナメ、チゴダラのこと。どんこは冬になると身が締まり、肝にも脂が乗る。
陰暦10月20日の恵比寿講の際に、尾頭付きのどんこ汁を神前に供えた。 郷土の味を試したい人向け。
白味噌汁に丸餅、綺麗に形を切り整えた大根、人参、里芋などを加えた料理。雑煮の歴史は大変古く、室町時代にはすでに食されていたといわれる。
正月に食される行事食。 郷土の味を試したい人向け。
「鱈汁」は鱈とネギを味噌ベースの汁で煮た鍋料理。秋田県では「鱈」といえば、「ハタハタ」と同様冬を代表する魚で、2月前後に産卵のため浅瀬に上がってくるため冬が旬となる。
鱈漁がもっとも盛んで、白子が成熟してくる1~3月に食べられている。 郷土の味を試したい人向け。
「きゃのっこ汁」は細かく刻んだ野菜や山菜、金時豆などを出汁と味噌で味つけた汁料理。秋田県や青森県などの東北地域において、年末年始のさまざまな行事を終え、ようやくほっとする1月15日からの小正月に、無病息災を願い食されてきた行事食。
小正月(旧正月) 郷土の味を試したい人向け。
「のっぺ汁」は、佐賀県の家庭で伝わる汁物で、「のっぺい汁」や「ぬっぺい汁」と呼ばれることもある。“のっぺ“や“のっぺい“とは、片栗粉で汁にとろりとした濃度をつけていることを意味し、そのとろみとサトイモやゴボウなどの根菜がたくさん入っているのが特徴。
冬の寒い時に体を温める汁物として日常的に食べられているほか、冠婚葬祭でも食される。 郷土の味を試したい人向け。
佐賀県に伝わる郷土料理「平だご」「だご汁」は、ともにだごを使ったもの。“だご“とは、“だんご“がなまった言葉で、「平だご」は平たい小麦の生地をゆで、黒糖をかけていただくおやつだ。
麦作りが盛んな佐賀県では、白米や茶粥などの主食がない時の代用品として食べられてきた。 郷土の味を試したい人向け。
言わずと知れた焼き物の地・佐賀県有田町。17世紀初頭に磁気の原料となる陶石が有田の泉山で発見され、産業としての磁器の製造が始まった。
有田焼の窯元で窯焚きが行われる際に食されていた。 郷土の味を試したい人向け。
お正月に欠かせない料理である雑煮は、その地域によっていろいろな形が存在する。岡山県の海に近い南部エリアでは、ブリを入れるのが定番。
お正月におせちと共に家庭で食べられている。 郷土の味を試したい人向け。
牛肉(仔牛肉)を野菜とともにじっくり煮込んだ北マケドニアのスープ。具だくさんでメインにもなる一品で、酢を加えて食べるのが現地流。
パン付きで軽めのランチに最適。クセがなく誰でも食べやすい。現地流にたっぷりの酢を入れて味変するのがおすすめ。
小麦粉を水で練った生地を手でちぎったりスプーンで落としたりして、野菜とともに汁で煮込んだ日本の家庭料理。戦中戦後の代用食としても知られ、地方によってひっつみ・はっと・だご汁などとも呼ばれる。
家庭的で食べやすく、うどんや豚汁が好きなら間違いない。飲食店では郷土料理店や冬季限定メニューで出会うことが多い。群馬県では県内全域で作られ、太田市では米粉を使い、藤岡市では「とっちゃなげ汁」と呼ぶなど地域ごとに材料や呼び名が異なる。戦争体験者の中には当時を思い出すので食べないという人もいる。
牛肉を裂いてワラビ・もやし・ねぎなどと唐辛子で辛く煮込んだ韓国のスープ。補身湯の代わりに牛肉で作ったのが始まりとされる。
焼肉店や韓国料理店の定番スープ。辛いものが好きなら満足度が高い。
里芋やにんじんなどの根菜を小さく切って水煮にし、後から味付けした、とろみのある汁物・煮物。全国各地に分布し、地方によってのっぺ・ぬっぺい汁などと呼ばれる。
地域や家庭ごとに具や汁気が違う素朴な郷土料理。けんちん汁や豚汁が好きなら食べやすい。油で炒めないため、けんちん汁よりあっさりしている。
発酵小麦ふすま液(ボルシュ)や酢、レモンで酸味をつけたルーマニアの具沢山スープ。肉団子・野菜・魚など種類が豊富。
ルーマニアでは食事の最初にスープを飲むのが基本。迷ったら肉団子入りの「チョルバ・デ・ペリショアレ」が食べやすい。添えられる青唐辛子はかじりながら食べるもので辛いので注意。
イストラ半島の家庭の味として親しまれる具だくさんの野菜と豆のスープ。イタリアのミネストローネの親戚で、とうもろこしが入るのが特徴。
寒い季節のイストラ旅行におすすめ。パンと合わせればこれだけで軽い食事になる。疲れた胃にもやさしい。
よく発酵したキムチと豚肉・豆腐・ネギなどを煮込んだ韓国で最も一般的なチゲ(鍋料理)。家庭の定番。
韓国の定食屋の定番。酸味のあるキムチ好きなら確実。辛さはそれなりにあるので苦手な人はテンジャンチゲを。
韓国の味噌テンジャンをベースに、豆腐・ズッキーニ・じゃがいも・きのこなどを煮込んだ韓国の家庭の味噌鍋。日本の味噌汁に相当する日常食。
辛いのが苦手な人のチゲはこれ。焼肉のシメやサイドで頼まれることも多い。味噌の香りがやや強め。
薄切りの大根と白菜を、ほんのり赤い唐辛子入りの漬け汁ごと発酵させた水キムチ。汁ごと飲むように食べる。
辛いキムチが苦手な人や口直しに最適。トック(餅)料理や重い料理に添えて汁を飲む。
水に浸した大豆をすりつぶした「呉」を、季節の野菜が入った味噌汁に加えた汁物。稲作や畑作が盛んな地域を中心に、埼玉県全域で親しまれている郷土料理。
体が温まる冬の汁物。学校給食で出ることもある。
乾燥白いんげん豆をトマト、にんじん、セロリ、玉ねぎなどの野菜とオリーブオイルで煮込むギリシャ・キプロスのスープ。「ギリシャの国民食」とも呼ばれる。
肉を使わないことが多く、野菜と豆で作る素朴で体にやさしいスープ。ボリュームはあるが重くないので、ベジタリアンや軽めの食事にも向く。パンを浸して食べるのがギリシャ流。
キャベツを主役にしたロシアの伝統的な野菜スープ。生のキャベツで作るほか、ザワークラウトを使う酸っぱいシチーや、スイバなど青菜で作る緑のシチーもある。
ボルシチより穏やかで、ロシアの家庭の味を知りたい人向け。軽めのスープを探しているときに選びやすい。酸っぱい版かどうかは店で確認を。
タマリンドなどで酸味を付けたカンボジアの酸っぱいスープの総称。鶏肉・豚肉・魚などの具材と野菜を煮込み、ご飯と一緒に食べる。
カンボジアの食卓で毎日のように食べられるスープ。辛いものが苦手でもトムヤムより飲みやすい。カレー風味の「ソムロー・カリー」など種類が多いので、店では具材や種類を確認して選ぶとよい。ご飯と一緒に頼むのがカンボジア流。